株価指数先物【引け後コメント】 連休明けは上下いずれもギャップスタートとなると見る市場参加者は多い

配信元:株探
著者:Kabutan
大阪6月限
日経225先物 26810 -60 (-0.22%)
TOPIX先物 1896.0 -7.0 (-0.36%)

 日経225先物(6月限)は、前日比60円安の2万6810円で取引を終了。寄り付きは2万6620円と、シカゴ日経平均先物清算値(2万6730円)を下回り、ギャップダウンで始まった。その後はショートカバー優勢でプラス圏を回復すると、現物の寄り付き直後には一時2万6950円まで買われれた。ただし買いの勢いは続かず、前引け間際には2万6600円まで売られた。売り一巡後は再びリバウンドを見せるなか、後場半ばには2万6920円まで切り返すものの朝方につけた高値は超えられず、引けにかけてはポジション調整によって、結局はマイナス圏で取引を終えた。

 短期的な取引が中心だったことからポジションを傾けて持ち越す動きは限られ、スキャルピングとしてのトレードチャンスは何度か見られたが、後場は5日移動平均線を支持線とする一方で、75日線に上値を抑えられる格好だった。グローベックスの米株先物はNYダウ先物が200ドル、ナスダック100先物は100ポイント程度上昇して推移していたこともあり、リバウンド狙いの動きも見られたが、引けにかけてニュートラルに戻した格好だろう。

 NT倍率は先物中心限月で14.14倍に上昇した。前場に一時14.05倍まで下落する場面もあったが、後場はリバランスの動きとなった。5日、75日線が14.16倍に位置しているため、これが上値抵抗線として意識されており、米連邦公開市場委員会(FOMC)通過後の米国市場の動向次第であろう。いったんアク抜けにつながるようであれば、25日線が位置する14.21倍辺りまでのリバウンドは速そうであり、NTロング(日経225先物買い・TOPIX先物売り)によるスプレッドの動きが入りやすい。

 もっとも、VIX指数は30を挟んだ直近の戻り高値水準で保ち合いを形成している。25日線は切り上がりを見せてくることから、方向性としては上向きが意識されやすい。3月8日につけた37.52を捉えてくるようだと、リスクオフ姿勢に向わせる。いずれにせよ、連休明けは上下いずれもギャップスタートとなると見る市場参加者は多いだろう。ポジションはほぼニュートラルと考えられ、連休明け後はFOMCの結果を受けた米国市場の動向に敏感に反応する値動きになりそうだ。

 手口面では、日経225先物はモルガンSが1220枚、大和が800枚、JPモルガンが490枚程度の売り越しに対して、BofAが870枚、ドイツが770枚、クレディスイスが700枚、ソジェンが690枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はモルガンSが3960枚、みずほが1420枚、BNPパリバが820枚、シティが450枚程度の売り越しに対して、BofAが1750枚、ソジェンが1640枚、SMBC日興が910枚、ABNアムロが800枚程度の買い越しだった。

株探ニュース

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