ダウ平均は大きく振幅後、前日終値前後での終了=米国株概況

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
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米東部時間午後4時35分
               直近値    前日のNY17時比        高値  /  安値
ダウ工業株30種平均   31261.90   +   8.77   (+  0.03%)  31515.78 / 30635.76
ナスダック総合指数    11354.62   -  33.88   (-  0.30%)  11552.21 / 11035.69
S&P500        3901.36   +   0.57   (+  0.01%)   3943.42 /  3810.32
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 きょうのNY株式市場でダウ平均は大きく振幅した。 終値の前日比は、ダウ工業株30種平均が8.77ドル高の3万1261.90ドル、ナスダック総合指数が33.88安の1万1354.62、S&P500が0.57高の3901.36。

 火曜日までの3営業日続伸の後、水曜日に大きく値を崩したダウ平均は、木曜日も続落。今日は週末を前にしたポジション調整の意識もあり、時間外の時点で買いが目立っており、寄り付き後はしっかりの展開に。ダウ平均は前日比250ドル超の上昇を見せる形となった。

 しかし、リスク警戒からの株安の勢いは強く、その後は一転して売りが優勢に。高値から800ドル、前日比でも600ドルを超える下落を見せた。引けにかけては一転して買い戻し。週末マタギのポジションを嫌った動きに前日終値前後まで値を戻す展開となって居る。

 ダウ平均は中国東方航空での国内便でのMAX運航の再開が滞っているボーイング<BA>や、景気鈍化懸念などが重石となっているキャタピラーが朝から大幅安。その後はその他銘柄も幅広く売られ、米株安の動きに。引けにかけて各銘柄に買い戻しも、ボーイングは5%安、キャタピラーは4.3%安と下げ基調が続いた。

 医薬品、衛生品などの買いが目立っており、医薬品大手メルクなどがしっかり。引けにかけてはシステム関連の買いが目立ち、セールスフォース、シスコシステムズなどがしっかりと買われ、ダウのプラス圏浮上に寄与。

 ナスダックは中国でのサプライチェーン問題などを受けた自動車テスラの売りが朝から目立った。ツイッター買収を巡ってのイーロン・マスク氏の状況なども売りを誘った。一方でツイッター<TWTR>はしっかり。その他GAFA関連では一時売りがかなり強く出たエヌビディア<NVDA>が安値からかなりの買い戻しもマイナス圏。フェイスブック、アルファベットなどもしっかり。

 個別銘柄では投資判断の引き下げが見られたディスカウント小売のシティ・トレンズが朝から大幅安。引けにかけては少し買い戻しも13%強の下げとなった。決算で失望売りが出た農機具メーカーのディア<DE>も14%強の下げ。
	
ダウ採用銘柄		
ボーイング 120.70(-6.44 -5.07%) 		
キャタピラー  197.82(-8.94 -4.32%) 

ファイザー 52.47(+1.82 +3.59%)		
メルク  93.55(+1.46 +1.59%)		
シスコシステムズ  42.94(+1.22 +2.92%)
		
アルファベット(C) 2186.26(-28.65 -1.29%)		
フェイスブック 193.54(+2.25 +1.18%)		
ネットフリックス 186.35(+2.87 +1.56%)		
テスラ 663.90(-45.52 -6.42%)		
アマゾン 2151.82(+5.44 +0.25%)		
エヌビディア 166.94(-4.30 -2.51%)		
ツイッター 38.29(+1.00 +2.68%)
		
シティ・トレンズ 25.43(-3.87 -13.21%)		
ディア 313.31(-51.31 -14.07%)			

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