NY株式23日(NY時間16:22) ダウ平均 32909.59(-154.02 -0.47%) S&P500 4128.73(-9.26 -0.22%) ナスダック 12381.30(-0.27 0.00%) CME日経平均先物 28455(大証終比:+65 +0.23%) きょうのNY株式市場でダウ平均は続落。米株式市場はこの2営業日急落し、ダウ平均は2日間で900ドル以上下落した。きょうはIT・ハイテク株も買い戻され、きつい売りは一服していたようだ。この日発表の米サービス業の景況感が予想以上に低下していたことや、新築住宅販売件数が2016年1月以来の低水準に減少したことも、インフレ鈍化期待から株式市場の下値をサポート。 ただ、投資家は今週末のジャクソンホールでのパウエルFRB議長のスピーチへの警戒感は強い。9月FOMCについて市場では、0.50%と0.75%ポイントで見解が分かれている状況。次第に上値は重くなった。 株式市場はインフレがピークに達したとの見方から、6月からのリバウンド相場を加速させていたが、ここに来てFRBによる積極引き締めへの懸念が再燃し、サマーラリーは一段落している。米10年債利回りが3%台に上昇する中で、IT・ハイテクなどの成長株は戻り売りを強めている状況。 「市場はインフレと高まるリセッション(景気後退)リスク、そして、いつかは下方修正しなければならない企業収益への警戒を過小評価している」との声も聞かれた。 きょうはエネルギー株が上昇。原油相場が一時94ドル台まで上昇し、関連株も買い戻されている。銀行株は景気の先行きへの不安から軟調な動き。 ズーム・ビデオ<ZM>が決算受け大幅安。通期の売上高および1株利益の見通しを下方修正した。 百貨店のメーシーズ<M>が決算受け上昇。ガイダンスは下方修正したものの、これまでの小売企業の決算で同社もある程度織り込まれていた。厳しい決算を覚悟していた分、足元の決算が予想を上回ったことに安堵感が出ている模様。 パロアルト・ネットワークス<PANW>が決算受け大幅高。広告費請求およびビリング(未収請求を考慮した売上高)が予想以上に増加。ガイダンスも公表し、予想を上回る売上高見通しを示している。1株を3株への株式分割を発表したほか、9.15億ドルの自社株買いを追加で承認し、将来の自社株買い枠を10億ドルに拡大した。 医薬品のアサーティオ<ASRT>が大幅安。前日引け後に、私募での6000万ドル規模の転換シニア債の発行を発表した。 医薬品のオキュジェン<OCGN>が大幅高。アナリストが投資判断を「買い」でカバレッジを開始し、目標株価を5ドルに設定した。 食品スーパーのグロッサリー・アウトレット<GO>が下落。アナリストが投資判断を「売り」に引き下げた。リスク・リワードがネガティブだと指摘した。 眼科用医薬品のアエリー・ファーマ<AERI>が急伸。スイスのアルコン<ALC>が同社を買収することで合意した。 百貨店のコールズ<KSS>が上昇。同社のボーンパース会長が75万130ドル分の株式を購入した。 ツイッター<TWTR>が下落。同社の元セキュリティ責任者が、同社のユーザーの個人データ取り扱いに重大な欠陥があると告発した。 ズーム・ビデオ<ZM> 81.32(-16.12 -16.54%) メーシーズ<M> 19.31(+0.70 +3.76%) パロアルト<PANW> 569.51(+61.46 +12.10%) オキュジェン<OCGN> 2.56(+0.22 +9.40%) アサーティオ<ASRT> 2.74(-0.90 -24.73%) グロッサリー・アウトレット<GO> 39.91(-1.83 -4.38%) アエリー・ファーマ<AERI> 15.16(+4.01 +35.96%) コールズ<KSS> 28.83(+0.59 +2.09%) メドトロニック<MDT> 90.22(-2.87 -3.08%) アップル<AAPL> 167.23(-0.34 -0.20%) マイクロソフト<MSFT> 276.44(-1.31 -0.47%) アマゾン<AMZN> 133.62(+0.40 +0.30%) アルファベットC<GOOG> 114.77(-0.30 -0.26%) テスラ<TSLA> 889.36(+19.62 +2.26%) メタ・プラットフォームズ<META> 161.11(-1.94 -1.19%) AMD<AMD> 92.49(-0.35 -0.38%) エヌビディア<NVDA> 171.81(+1.47 +0.86%) ツイッター<TWTR> 39.86(-3.15 -7.32%) MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。