アジア株 香港でヘルスケア株急落、トランプが中国製医療品の取り締まり検討 韓国株上げ縮小、大統領に失望 東京時間11:00現在 香港ハンセン指数 25942.09(-258.17 -0.99%) 中国上海総合指数 3810.04(-2.18 -0.06%) 台湾加権指数 25449.41(+256.82 +1.02%) 韓国総合株価指数 3314.98(+0.45 +0.01%) 豪ASX200指数 8798.50(-31.93 -0.36%) アジア株はまちまち。 香港株は大幅反落。トランプの中国医療品取り締まり報道が懸念されており、関連銘柄が急落している。医療品メーカーの中国生物製薬は12%安、石薬集団は11.3%安、翰森製薬集団は8.8%安、無錫薬明康徳新薬開発は7.9%安、薬明生物技術は6.9%安、阿里健康信息技術は2.6%安、京東健康は2.4%安。 トランプ米大統領は中国製の医療品への厳しい制限を検討しているとNYタイムズが報じている。中国では過去数年間に臨床試験が増加しており、その数は米国を上回っている。米国で今年上半期に成立した大型取引の38%が中国製の医薬品だ。現在中国で進行中の研究のほとんどが中国でのみ実施、その70%以上が中国に拠点を置くスポンサー企業によって実施されている。 豪州株は下落、米中対立懸念が重石。ロシアを巡りトランプ氏は欧州に中国とインドに100%関税科すよう要請している。BRICS諸国は米国による関税政策を非難。 上海株は小反落、米中対立懸念が重石。ただ、下値では景気支援策期待の買いが見られる。中国8月の消費者物価指数は-0.4%と3カ月ぶりにマイナスに転落、今年2月以来の落ち込みを記録した。デフレ脱却させるため当局が早期に支援策を打ち出すとの期待感が広がっている。 韓国株は序盤に史上最高値をつけたあと、大統領の会見を受け上げ幅を急速に縮めている。 韓国大統領は会見を開き、10億ウォンの株式課税基準に固執する必要はない、税制に関する議論は議会に委ねると述べた。 韓国政府は先月、株式保有に対するキャピタルゲイン税の課税対象額を50億ウォンから10億ウォンに引き下げる計画を発表した。投資家は猛反発し株式市場は大幅下落するなど金融市場に混乱が生じた。 その後、投資家の反対署名活動を受け、政府がキャピタルゲイン税制度の見直し計画を撤回する可能性が「非常に高い」との報道が伝わり、きのうの韓国株は大幅上昇した。きょうの大統領の会見に期待していたが、議会に任せるとコメントしたことで投資家は失望している。
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