東京株式(大引け)=300円安、急速な円高など背景に利益確定売り優勢

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 14日の東京株式市場は日経平均が反落。前週末に先物主導で大幅上昇した反動から目先利益確定の動きが優勢となり、2万8000円台を割り込んだ。

 大引けの日経平均株価は前営業日比300円10銭安の2万7963円47銭と反落。プライム市場の売買高概算は14億6035万株、売買代金概算は3兆8284億円。値上がり銘柄数は471、対して値下がり銘柄数は1326、変わらずは39銘柄だった。

 きょうの東京市場はリスク回避ムードの強い地合いを強いられた。前週末の米国株市場では主要株価指数が揃って上昇したものの、NYダウの上げ幅はわずかで途中は300ドル強下げる局面もあった。また、外国為替市場で一時1ドル=138円台まで急速なドル安・円高が進行したことも、自動車セクターやインバウンド関連を中心に買い手控え感につながった。一部値がさ株への売りが日経平均を押し下げたほか、目先筋の利食い急ぎの動きが顕在化して引けにかけ下げ幅を広げた。日経平均は安値引けとなりフシ目の2万8000円台を再び割り込んだ。プライム市場全体の7割を超える銘柄が下落した。一方、下値を拾う動きも旺盛だったようで、売買代金は3兆8000億円台まで膨らんでいる。

 個別ではソフトバンクグループ<9984>が大商いも株価は急落、1銘柄で日経平均を180円あまり押し下げた。オリンパス<7733>が大幅下落したほか、第一三共<4568>の下げも目立った。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも軟調。三菱重工業<7011>も安い。ツバキ・ナカシマ<6464>が値下がり率トップに売り込まれ、リンクアンドモチベーション<2170>も急落、大真空<6962>も大きく値を下げた。

 半面、きょうも売買代金で群を抜いたレーザーテック<6920>が上値指向を継続、東京エレクトロン<8035>も1000円を超える上昇。ファーストリテイリング<9983>が買い優勢、資生堂<4911>も買われた。日本電産<6594>、SMC<6273>なども高い。アシックス<7936>が急騰、平田機工<6258>はストップ高に買われた。値上がり率トップとなった帝国電機製作所<6333>も一時値幅制限いっぱいまで上値を伸ばす場面があった。ホシデン<6804>も活況高。

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