15日の東京株式市場は売り買い交錯のなか、日経平均株価は前日終値を挟み狭いゾーンでのもみ合いとなった。前日の米国株安で買い手控えムードが広がったが、下値では押し目買いが入り全体指数を支えた。 大引けの日経平均株価は前営業日比26円70銭高の2万7990円17銭と小反発。プライム市場の売買高概算は12億1130万株、売買代金概算は3兆1707億円。値上がり銘柄数は1091、対して値下がり銘柄数は678、変わらずは67銘柄だった。 きょうの東京市場は、強弱観対立のなかも底堅さを発揮、日経平均は朝方こそ安かったものの、前場後半は買い戻され、後場は終始プラス圏で頑強な値動きをみせた。一方、上値を買い進む動きも限定的で、大引けは2万8000円大台を下回る水準で着地している。前日の米国株市場では主要株価指数が揃って安くなったが、NYダウは取引終盤に急速に値を崩し200ドルあまりの下落となった。米国株市場の引け味の悪さを引き継いで、きょうの東京市場でも朝方は投資マインドが弱気に傾いていたが、下値では押し目買いも活発だった。朝方取引開始前に発表の7~9月期GDPは4半期ぶりのマイナス成長となったが、株式市場ではこれを悪材料視する動きには発展しなかった。FRBの金融引き締めピッチが緩むことへの期待感が引き続き全体相場を支えている。 個別では、4000億円を超える売買代金をこなしたレーザーテック<6920>が大幅高に買われたほか、東京エレクトロン<8035>もしっかり。前日急落したソフトバンクグループ<9984>も小幅ながらプラス圏で引けた。日本郵船<9101>など海運株が堅調、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも上昇した。エーザイ<4523>が大幅高に買われ、日本電産<6594>も上値指向に。KPPグループホールディングス<9274>、新田ゼラチン<4977>はストップ高、フォスター電機<6794>、メドピア<6095>なども急騰した。 半面、リクルートホールディングス<6098>が大幅安、SMC<6273>、東邦チタニウム<5727>などの下げも目立った。アウトソーシング<2427>、日医工<4541>がストップ安となり、ギフティ<4449>、アルヒ<7198>、TOYO TIRE<5105>、アイ・アールジャパンホールディングス<6035>なども大きく売り込まれた。エムアップホールディングス<3661>も安い。 出所:MINKABU PRESS
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