ウクライナのエネルギーインフラを徹底的に破壊したような大規模なミサイル攻撃を仕掛ける余力は、ロシアにはあと3回か4回分しか残っていない。ウクライナ政府の防衛担当幹部がこうした見方を示した。ブルームバーグが伝えた。 ウクライナのダニロフ国家安全保障・国防会議書記がインタビューで、「ロシアがこれまでにどれだけ消耗しているかは分かっている。あまり多くは残っていないこともだ」と発言。ロシアのミサイル在庫が尽きつつある一方で、「ウクライナの対空防衛は一層強固になりつつある」と語った。 ロシアのプーチン大統領がエネルギーインフラへと意図的に攻撃対象を移した10月以降、ウクライナの送電網や発電所、変電所などは継続的なミサイル攻撃にさらされてきた。これによりロシアのミサイル在庫は明らかに減少。大規模なミサイル攻撃はこれまに8回あり、規模が最大だった11月15日には約100日線発のミサイルがウクライナの都市やインフラに撃ち込まれた。 ロシアは兵器供給に問題があることを認めていない。だが、西側の情報機関はロシアがイランにドローン供給を求め、北朝鮮からも兵器補充を図っていると伝えている。 英国防省はイランがロシアにドローンを追加供給したと最近報告したが、ダニロフ氏はその証拠はまだないと語った。ロシアはイランからドローンの供給を受けていることを一貫して否定している。 米国がウクライナに地対空ミサイルシステム「パトリオット」の提供を検討していることについて、ダニロフ氏はコメントを控えた。同氏は今週、2000年に上映されたメル・ギブソン主演の映画「パトリオット」の画像をツイートしたが、ミサイルシステムとの関連は認めず、「何を言っているのか分からない。米国映画、特に古い映画が好きなだけだ」とかわした。
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