大阪3月限 日経225先物 27470 -490 (-1.75%) TOPIX先物 1944.0 -23.0 (-1.16%) 日経225先物(3月限)は、前日比490円安の2万7470円で取引を終了。寄り付きは2万7550円と、シカゴ日経平均先物(2万7605円)にサヤ寄せする形で売り先行で始まった。寄り付き付き直後には2万7640円まで下げ幅を縮める場面もあったが、ファーストリテイリング <9983> [東証P]など指数インパクトの大きい値がさ株の弱い値動きが重荷となり、前場終盤にかけて2万7500円まで売られた。これにより節目まで調整したことで、いったんは2万7500円~2万7560円辺りで下げ渋る動きを見せた。ただし、週末要因も影響して積極的なリバウンド狙いのロングは限られ、後場半ば辺りからは持ち高調整の動きも加わり、2万7420円まで下落幅を広げた。 日経225先物は売り一巡後の底堅さを見極めたいとする、模様眺めムードが強かった。ただし、株式分割を発表したファーストリテイリングが、売り一巡後に下げ渋る動きを見せてくれば、センチメントの改善につながった可能性はあったが、結局は1銘柄で日経平均株価を100円超押し下げた。この流れからリバウンドを狙ったロングが入りづらい一方で、ショートを仕掛けやすくさせていたと考えられる。 もっとも、今週は米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えるなか、予想を下回る米経済指標の発表もあって、リバランスに伴うショートカバーが優勢だった。ただし、FOMC通過後のアク抜けの動きが限られ、改めて巻き戻す格好からのショートに向かわせたようだ。結局は先週末からのリバウンド分を、今週末の下落で埋める形であった。 グローベックスの主要な米株先物はマイナス圏で推移している。S&P500は直近のリバウンドで52週移動平均線に迫っていたが、結局は突破できずに強気シグナルを発生させることはできなかった。反対に前日の2.5%近い下落によって75日線に接近しており、同線を下回ってくるようだと、ショートの動きが強まる可能性もある。なお、16日の米国市場は株価指数先物取引、株価指数オプション取引、個別株オプション取引、株式先物取引の4つの取引期限満了日が重なる、クアドプルウィッチングとなる。SQに絡んだ商いが膨れるため、波乱を警戒しつつも、需給調整が一巡することも考えられよう。 NT倍率は先物中心限月で14.13倍に低下した。一時14.08倍まで低下し、12月1日のリバウンド局面で空けていた14.10倍~14.18倍の窓を埋めてきたことから、NTのリバランスは一巡した可能性がありそうだ。米国市場が落ち着きを見せてくるようだと、NTショートを巻き戻す形でのNTロングが入る展開も想定しておきたい。 手口面では、日経225先物はJPモルガンが1280枚、ドイツが960枚、BofAが860枚程度の売り越しに対して、ABNアムロが2750枚、野村が940枚程度の買い越しだった。買い方は裁定解消(株式売り・先物買い)に伴うトレードであろう。TOPIX先物はシティが3940枚、モルガンSが3550枚程度の売り越しに対して、ソジェンが4240枚、BNPパリバが1580枚、ABNアムロが1360枚程度の買い越しだった。TOPIXについても、裁定解消に伴う動きとみられる。 株探ニュース
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