株価指数先物【引け後コメント】 米株高を受けて買い先行も、TOPIX型優位の流れのなかでNT倍率は低下

配信元:株探
著者:Kabutan
大阪3月限
日経225先物 26440 +120 (+0.45%)
TOPIX先物 1902.0 +13.0 (+0.68%)

 日経225先物(3月限)は、前日比120円高の2万6440円で取引を終了。寄り付きは2万6510円とシカゴ日経平均先物(2万6410円)を上回る格好から、買い先行で始まった。ただし、開始直後につけた2万6530円を高値に軟化し、前場半ばには一時2万6330円と前日の日中終値水準まで上げ幅を縮める場面が見られた。前場終盤にかけて持ち直したものの、後場は2万6400円~2万6460円辺りでのこう着感の強い相場展開だった。

 香港ハンセン指数や台湾加権指数が強い動きを見せたものの、東京エレクトロン <8035> [東証P]が買い一巡後に下落に転じたほか、アドバンテスト <6857> [東証P]、ソフトバンクグループ <9984> [東証P]なども弱い値動きだったこともあり、手掛けづらさがうかがえた。前場半ばの弱い動きのなか、辛うじてプラスをキープしたことで、前引けにかけてショートカバーに向かわせたものの、トレンドを転換させる勢いはなかった。

 日経225先物は切り下がるボリンジャーバンドの-2σと-3σによるレンジ内で推移。ナイトセッションの段階で-2σが2万6480円、-3σは2万5900円辺りまで下がってきているため、早い段階で-2σや2万6590円辺りに位置する5日移動平均線を捉えてくる動きに向かわないと、バンドに沿った調整基調が継続しやすい。逆に節目を割ってくると、ヘッジ対応に伴う商いによって下へのバイアスを強めてくる可能性が高まりそうだ。

 NT倍率は先物中心限月で13.90倍に低下した。米国株高の流れから朝方はNTショートを巻き戻す動きが先行し、14.00倍に上昇して始まった。ただし、NTロングへの転換にはつながらず、寄り付きを高値にしてNTショートが次第に強まった格好である。朝方こそ1ドル=132円半ばで推移していた円相場だったが、前場半ば以降は131円台後半で推移し、円高に振れたこともTOPIX型優位の流れにつながったようだ。

 手口面では、日経225先物はJPモルガンが790枚、ABNアムロが680枚、UBSが510枚程度の売り越しに対して、野村が1080枚、大和が700枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はシティが1330枚、ゴールドマンが1010枚、バークレイズが870枚程度の売り越しに対して、SBIが1150枚、UBSが670枚程度の買い越しだった。

株探ニュース

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