13日の東京株式市場は終始売り優勢の地合い。日経平均株価は一時500円を超える下げとなったが、その後は下げ渋る展開となった。 大引けの日経平均株価は前営業日比311円01銭安の2万7832円96銭と続落。プライム市場の売買高概算は14億7769万株、売買代金概算は3兆1285億円。値上がり銘柄数は171、対して値下がり銘柄数は1639、変わらずは25銘柄だった。 きょうの東京市場はリスクオフ一色の展開だった。前週末の欧米株市場が全面安となり、米国株市場ではNYダウが4日続落で下げ幅も大きく、投資家心理が悪化した。米中堅金融のSVB(シリコンバレーバンク)が経営破綻したことなどを受け、米国では市場のセンチメントが急速に悪化し、東京市場にも波及した。銀行株が広範囲に売られたほか、為替の円高進行を受けて自動車株など輸出セクターの一角に売りがかさんだ。一方、海運株が頑強だったほか、半導体関連の一角なども買われ、全体相場を下支えした。値下がり銘柄数は1600を上回り、プライム市場の約9割の銘柄が下落する展開となっているが、前引け時点と比べれば、プラス転換した銘柄も多い。売買代金は高水準で3兆円台乗せとなった。 個別では、売買代金トップとなった三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>をはじめ、同3位の三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクの下げが目立つ。ソフトバンクグループ<9984>が軟調なほか、三菱重工業<7011>やSMC<6273>、日本電産<6594>なども安い。ハブ<3030>が値下がり率トップに売られ、シルバーライフ<9262>も急落、エイチーム<3662>も大きく水準を切り下げた。千葉興業銀行<8337>など地銀株も安いものが目立つ。 半面、レーザーテック<6920>が堅調、商船三井<9104>など海運大手も上昇した。ソシオネクスト<6526>も高い。トビラシステムズ<4441>がストップ高に買われ、トーホー<8142>、フリービット<3843>も値を飛ばした。サムコ<6387>が大幅高、良品計画<7453>の上げも目立つ。ニトリホールディングス<9843>も買いを集めた。 出所:MINKABU PRESS
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