アジア株は全面安、米金融株の下げを懸念 ただ米利上げ停止観測は支え、一部では利下げ予想も 東京時間11:00現在 香港ハンセン指数 19574.23(-121.74 -0.62%) 中国上海総合指数 3259.27(-9.42 -0.29%) 台湾加権指数 15394.77(-165.72 -1.07%) 韓国総合株価指数 2358.43(-52.17 -2.16%) 豪ASX200指数 6966.00(-142.85 -2.01%) アジア株は全面安、前日の米株式市場で金融株が大幅下落したことが懸念されており、アジア市場でも銀行や保険、証券など金融株が下落している。 ただ、シリコンバレー銀行破綻の影響で米利上げ停止観測が浮上していることは株式市場にとっては好材料。ゴールドマンサックスやバークレイズなど一部金融機関は3月FOMC会合で据え置きを予想しているほか、ドイツ銀行はターミナルレート(政策金利の最終到達水準)が低くなる可能性があると指摘。また、ノムラセキュリティーズは3月会合で政策金利4.75%から4.50%への利下げを予想している。 香港株市場ではアリババやバイドゥ、美団、テンセントホールディングスなどハイテク関連が総じて下落。HSBCや中国銀行など金融株も売られている。 上海株は反落も下値は限定的、景気回復期待の買いが続いている。前日に上海証券報が中国経済の回復は第2四半期に勢いを増すとの社説を掲載したほか、中国当局が外国人向けビザの発給を15日に再開すると明かした。 豪州株は約2カ月ぶりに7000ポイントの大台を割り込んでいる。銀行や保険、証券など金融株が全面安に。 豪州債券市場では3年債利回りが3.0%台を割り込んでいる。ロウ豪中銀総裁は前回会合で利上げ停止が適切なポイントに近づいていると語っていた。そこに今回の米シリコンバレー銀行破綻問題が加わったことから、次回の豪中銀理事会で利上げを停止する可能性が一段と高くなってきている。
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