東京株式(大引け)=520円高、欧米の金融不安後退で大きく切り返す展開に

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 22日の東京株式市場はリスクオン一色となり、日経平均株価は大幅反発。2万7000円台半ばまで水準を切り上げる展開となった。

 大引けの日経平均株価は前営業日比520円94銭高の2万7466円61銭と急反発。プライム市場の売買高概算は12億5179万株、売買代金概算は2兆9372億円。値上がり銘柄数は1704、対して値下がり銘柄数は110、変わらずは22銘柄だった。

 きょうの東京市場は週明け(前々日)とは打って変わりリスクを取る動きが一気に強まった。前日は休場だったが、その間に欧米株市場では連日全面高に買われる展開となったことから、投資家のセンチメントが改善した。イエレン米財務長官が、金融不安が高まった際に銀行の預金を保護する可能性に言及、これを受け前日の米国株市場では金融株への買い戻しが進み、NYダウは2日間合計で700ドル近い上昇を示した。東京市場でもこのリスクオンの流れを引き継ぐ格好となった。先物主導でショートカバーが入り、全体相場を押し上げる形となったが、個別株の物色意欲も旺盛だった。値上がり銘柄数は1700を超え、プライム市場全体の93%の銘柄が上昇する全面高商状となった。売買代金も2兆9000億円台と高水準が続いている。

 個別では、レーザーテック<6920>、東京エレクトロン<8035>など半導体製造装置関連株が堅調、キーエンス<6861>や村田製作所<6981>なども上昇した。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも物色人気を集めた。JNSホールディングス<3627>がストップ高となり、エムアップホールディングス<3661>も大幅高に買われた。ワイエイシイホールディングス<6298>、サムコ<6387>などの上げ足も目立っている。

 半面、ゆうちょ銀行<7182>が冴えず、イビデン<4062>も軟調。味の素<2802>も小安い。新光電気工業<6967>が売られ、マクセル<6810>も大きく利食われた。富士通ゼネラル<6755>が大幅安。このほか、冨士ダイス<6167>やビジネス・ブレークスルー<2464>などここ大きく株価を上昇させていた銘柄に利益確定の売りが表面化している。

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