東京株式(大引け)=168円安、目先高値警戒感から主力株が利食われる

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 19日の東京株式市場は方向感の定まらない地合いで、日経平均は朝方は高く始まったものの、その後は値を消す展開となり、結局マイナス圏で引けている。

 大引けの日経平均株価は前営業日比168円02銭安の4万3546円29銭と3日ぶり反落。プライム市場の売買高概算は19億8152万株、売買代金概算は5兆780億円。値上がり銘柄数は1055、対して値下がり銘柄数は511、変わらずは54銘柄だった。

 きょうの東京市場は、日経平均が朝高後にすぐ値を消し下値を探る展開だった。前日までの急騰で高値警戒感が強く意識されるなか、主力株にポジション調整の売りが顕在化した。前日の欧米株市場が高安まちまちで買い疲れ感も見られたことで、東京市場でもリスクを積極的に取りに行く展開とはならなかった。今週末にジャクソンホール会議でのパウエルFRB議長の講演を控えており、この内容を見極めたいとの雰囲気が買いを手控えさせた格好だ。特に日経平均寄与度の高い値がさ株への売りが指数押し下げ効果をもたらした。ただ中小型株を中心に個別株物色は活発で、日経平均とTOPIXいずれも安かったにもかかわらず、値上がり銘柄数が値下がり数の倍以上となっている。なお、活況な商いは維持されおり、全体売買代金は9営業日連続で5兆円を上回った。

 個別では、売買代金トップとなったソフトバンクグループ<9984>が10営業日ぶりに反落したほか、僅差で売買代金2位となったサンリオ<8136>も利益確定売りを浴び10%を超える急落を余儀なくされた。フジクラ<5803>、レーザーテック<6920>などが軟調。IHI<7013>が値を下げ、任天堂<7974>も下値を探った。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも安い。パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス<7532>も冴えない。楽天銀行<5838>、フージャースホールディングス<3284>などが大幅安、井関農機<6310>も下落した。

 半面、ディスコ<6146>、東京エレクトロン<8035>がしっかり、トヨタ自動車<7203>もプラス圏を維持した。中外製薬<4519>が大きく上値を伸ばした。アステリア<3853>が前日に続きストップ高に買われ、アドバンスクリエイト<8798>、あすか製薬ホールディングス<4886>も急騰。冨士ダイス<6167>が値を飛ばし、関東電化工業<4047>も大幅高となった。

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