ナイキ<NKE>が前日引け後に12-2月期決算(第3四半期)を発表し、1株利益、売上高が予想を上回った。中国での販売は冴えなかったものの、北米や欧州での販売が好調だった。 同社は過剰在庫の対処に前進が見られている。在庫は前四半期に43%増加したが、今回は16%増に伸びが鈍化した。これについてフレンドCFOは声明で「われわれは在庫に関して非常に大きな前進を遂げた」と述べていた。 中国市場での低迷は続いているが、中国の再開が本格化すれば、悩みは解消されるのかもしれない。 ただ、株価は冴えない反応。通期の粗利益率が従来のガイダンスの下限になると述べたことが嫌気されている模様。アナリストの反応もまちまちで、好調な決算と見る向きもあれば、在庫処分で伸びが拡大した卸売り部門が今後、伸びが緩やかになると指摘する向きもいる。 また、「同社は過剰在庫を解消したことで四半期の売上高は予想を上回ったが、値下げや運賃および材料費の高騰により、収益性は予想を下回っている」との指摘も聞かれた。 (12-2月・第3四半期) ・1株利益(調整後):0.79ドル(予想:0.54ドル) ・売上高:123.9億ドル(予想:115.2億ドル) 北米:49.1億ドル(予想:44.1億ドル) EMEA:32.5億ドル(予想:28.7億ドル) 中華圏:19.9億ドル(予想:20.3億ドル) アジア太平洋・中南米:16.0億ドル(予想:15.2億ドル) ・粗利益率(調整後):43.3%(予想:43.7%) ・在庫:89.1億ドル(予想:89.8億ドル) (NY時間09:35) ナイキ<NKE> 123.00(-2.61 -2.08%) MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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