23日の東京株式市場は前日の米株安を受け、朝方は日経平均株価が大きく下値を試す動きを見せたものの、その後は一貫して下げ渋る展開となった。 大引けの日経平均株価は前営業日比47円00銭安の2万7419円61銭と反落。プライム市場の売買高概算は10億4119万株、売買代金概算は2兆4742億円。値上がり銘柄数は1059、対して値下がり銘柄数は688、変わらずは89銘柄だった。 きょうの東京市場は取引開始前はリスク回避ムードが強かったが、寄り後は想定外の底堅さを発揮した。前日の米国株市場ではFOMCの結果発表後、引け際に主要株価指数が値を崩し、NYダウは500ドルを超える下落となった。FOMCでは0.25%の利上げを決めたが、これはほぼ織り込んでいたものの、パウエルFRB議長の記者会見やイエレン財務長官の発言を受け、投資家心理が悪化して売りが噴出した。きょうの東京市場でも出足はこのリスクオフの流れを引き継ぎ、外国為替市場で円高に振れたことも警戒された。ところが、朝方の売りが一巡するとにわかに下げ渋る展開に。米株価指数先物がプラス圏で推移するのを横目に、日経平均も下げ幅を次第に縮小する動きをみせた。なお、値上がり銘柄数は1000を超え、全体の過半を占めている。 個別では、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクが下落したほか、第一生命ホールディングス<8750>など生保株も安い。キーエンス<6861>、SMC<6273>などが軟調、武田薬品工業<4502>、エーザイ<4523>も終始売りが優勢だった。島津製作所<7701>の下げも目立つ。IBJ<6071>が急落、冨士ダイス<6167>も大幅安となった。 半面、東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>など半導体製造装置関連が買われ、ソシオネクスト<6526>も上値追い。リクルートホールディングス<6098>も物色人気を集めた。メルカリ<4385>も堅調。メガチップス<6875>が値上がり率トップに買われたほか、RPAホールディングス<6572>も値を飛ばした。ペッパーフードサービス<3053>、アイスタイル<3660>も大幅高となった。 出所:MINKABU PRESS
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