大阪6月限 日経225先物 27800 +210 (+0.76%) TOPIX先物 1985.0 +14.5 (+0.73%) 日経225先物(6月限)は前日比210円高の2万7800円で取引を終了。寄り付きは2万7730円と、買い先行ながらシカゴ日経平均先物清算値(2万7805円)を下回って始まった。その後2万7870円まで買われたが、買い一巡後は次第に利益確定に伴うロングの解消が優勢となり、ランチタイムで2万7630円まで上げ幅を縮めた。後場は2万7630円~2万7680円辺りの狭いレンジで推移するなか、2時半辺りから配当の再投資に伴う買いが入ったことで急速に上げ幅を広げ、2万7800円と後場の高値で取引を終えた。 日経平均株価が配当落ち分(約250円)を吸収してくるかが注目されていた。寄り付き直後に2万7876円38銭まで上昇し、前日の終値まであと7円40銭に迫ったものの、プラス圏に届かなかったことで、いったん利益を確定する流れに向かったようだ。また、前日に指数のけん引役だったソフトバンクグループ <9984> [東証P]が2%を超える下落となったほか、米ハイテク株上昇を受けて買いが期待された東京エレクトロン <8035> [東証P]やアドバンテスト <6857> [東証P]が買い一巡後に軟化したことも、ロングを手掛けづらくさせた。 配当再投資に伴う特殊要因は通過したが、明日は日経平均の入れ替えに伴う需給が発生する。新規採用のオリエンタルランド <4661> [東証P]などは値がさとなるため、除外銘柄の売却資金では足りず、他の構成銘柄を幅広く売却して資金を捻出する動きも想定される。そのため、相対的に日経平均型が弱含む可能性も考えられ、先物主導で短期的にショートを仕掛けてくる動きがありそうだ。新規に組み入れられるオリエンタルランドのほか、ルネサスエレクトロニクス <6723> [東証P]、日本航空 <9201> [東証P]などは先回り的な資金も入っていたと考えられる。組み入れ後は反動安から、短期的に指数の重荷となる可能性も意識しておきたい。 もっとも、こちらも特殊要因であるため、NT倍率が14.00倍を下回る局面では、その後のリバランスを狙ったNTロングでのスプレッド狙いとの見方は継続。米国ではVIX指数が20.00を下回り、3月9日の金融システム不安が高まる前の水準まで低下してきており、リスク選好に傾きやすい。日経225先物はボリンジャーバンドの+1σ水準で上値を抑えられる格好だったが、緩やかながらバンドは上向きで推移してきており、ショートポジションは避けておきたいところだろう。 手口面では、日経225先物はABNアムロが1570枚、バークレイズが1280枚、ソジェンが880枚、モルガンSが460枚程度の売り越しに対して、野村が1790枚、JPモルガンが1300枚、シティが880枚、ドイツが410枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はバークレイズが3570枚、BofAが3170枚、ソジェンが1800枚、野村が1110枚程度の売り越しに対して、みずほが4970枚、SMBC日興が2800枚、HSBCが1710枚、大和が620枚程度の買い越しだった。 株探ニュース
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