東京株式(大引け)=289円高、円安など追い風にリスクオン継続

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 11日の東京株式市場は終始買いが先行し、日経平均は一時2万8000円台に乗せる場面があった。日銀の金融緩和策が当面続くとの思惑がリスクを取る動きを後押しした。

 大引けの日経平均株価は前営業日比289円71銭高の2万7923円37銭と3日続伸。プライム市場の売買高概算は10億4600万株、売買代金概算は2兆5260億円。値上がり銘柄数は1385、対して値下がり銘柄数は365、変わらずは85銘柄だった。

 きょうの東京市場は、前日の米株市場でNYダウが100ドルあまりの上昇で3日続伸したことや、外国為替市場でドル高・円安が進んだことなどを追い風に終始買いが優勢だった。前日夜の植田和男・日銀新総裁の就任会見がハト派的な内容であったことから、金融緩和環境が当面続くとの見方が広がったことがマーケットのセンチメントを改善させた。また、取引時間中に著名投資家のウォーレン・バフェット氏が日本株の追加投資を検討していることが伝わると、リスク選好の流れが加速し、日経平均は一時400円以上の上昇をみせ、2万8000円トビ台で推移する場面もあった。ただ、終盤は目先筋の利益確定売りが出て上げ幅を縮小、結局大引け時点での2万8000円台回復はならなかった。なお、売買代金は2兆5000億円台と増勢。

 個別では、断トツの売買代金をこなしたレーザーテック<6920>や東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>といった半導体製造装置関連が物色人気。SHIFT<3697>が大商いで急騰した。ソニーグループ<6758>が堅調、ファーストリテイリング<9983>も買いが優勢だった。三菱商事<8058>をはじめ大手商社株が高い。ライフコーポレーション<8194>、USEN-NEXT HOLDINGS<9418>などが値を飛ばし、サンケン電気<6707>も大幅高。

 半面、武田薬品工業<4502>、第一三共<4568>など大手医薬品株が軟調だったほか、メルカリ<4385>も冴えない。日本航空<9201>も売りに押された。このほか、HEROZ<4382>、ライク<2462>などが大きく値を下げ、東京個別指導学院<4745>、安永<7271>などの下げも目立つ。JPホールディングス<2749>、ダイコク電機<6430>なども安い。

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