アルファベット<GOOG>が引け後に1-3月期決算(第1四半期)を発表し、売上高(トラフィック獲得コスト除く)が予想を上回ったほか、1株利益も予想を下回った。広告収入が予想を上回った。ユーチューブの広告収入は予想範囲内。同社はまた、最大700億ドルの自社株買いの追加も表明した。 検索広告がいまのところは景気後退と競争激化の脅威を乗り越えていることを示した。マクロ環境の悪化で広告主が支出を減らしている中、同社はライバルのSNS企業よりも良い業績を上げ続けている。広告主が予算を削減する中、同社は利益を維持するためにコスト削減を進めてきた。 市場はオープンAIのチャットGPTのような会話型AIがより多くのユーザーを獲得するにつれて、長年支配的だった同社の検索広告事業が脆弱になるのではないかと懸念している。しかし、いまのところ今回の決算からは、その懸念は見られていない。 アナリストからは「今回の検索広告の業績は同社が売上高の大部分を占める分野で優位性を維持できるかの初期の指標となる」との指摘も出ている。 ひとまず市場には安心感が広がっており、時間外で株価は上昇している。 (1-3月・第1四半期) ・1株利益(調整後):1.17ドル(予想:1.09ドル) ・売上高(TAC除く):580.7億ドル(予想:569.8億ドル) ・売上高:697.9億ドル(予想:689.9億ドル) グーグル広告:545.5億ドル(予想:537.9億ドル) ユーチューブ広告:66.9億ドル(予想:66.5億ドル) グーグルその他:74.1億ドル(予想:72.2億ドル) ・営業利益:174.2億ドル(予想:161.9億ドル) ・営業利益率:25%(予想:23.6%) ・設備投資:62.9億ドル(予想:80.3億ドル) ・自社株買い:最大700億ドル (NY時間16:41)時間外 アルファベット<GOOG> 108.99(+2.21 +2.07%) MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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