ウォルマート<WMT>が上昇。取引開始前に2-4月期決算(第1四半期)を発表し、既存店売上高がウォルマート本体、サムズクラブとも予想を上回ったほか、1株利益、売上高とも予想を上回った。ガイダンスも公表しており、通期の1株利益の見通しを上方修正した。同社のディスカウント・モデルが米消費者の間で新たな市場シェアを獲得している。 マクミロンCEOは声明で、「われわれは力強い四半期を過ごした。既存店売上高は世界的に好調で、eコマースは26%増加した。経費を削減し、営業利益率を拡大し、売上高を上回る利益の伸びを実現した」と述べている。 ただ、先行きに慎重さも滲ませている。レイニーCFOは、「力強い需要が第1四半期の売上高を予想以上に押し上げ、見通しの上方修正の原動力となった。ただ、今年も買い物客にとっては厳しい環境が続く。消費者の状態についてやや慎重にならざるを得ないが、第1四半期の業績を見れば、われわれの価値提案が顧客と共鳴していることを物語っている」と語った。 今回の好業績は同社の食料品事業の回復力を示し、買い物客が裁量的な商品の購入を控えるようになっても、同社がより多くの売上げを獲得することができるようになっている。 ライバルのターゲット<TGT>は今週、売上げ動向の軟化を警告し、ホーム・デポ<HD>は消費者の反動減を理由に通期の利益見通しを下方修正していた。 ただ、きょうのウォルマートの決算を受けて、市場には安心が広がっている模様。 (2-4月・第1四半期) ・米既存店売上高:7.3%(予想:5.1%) ウォルマート:7.4%(予想:5.2%) サムズクラブ:7.0%(予想:6.8%) ・1株利益:1.47ドル(予想:1.31ドル) ・売上高:1523.0億ドル(予想:1487.2億ドル) (5-7月・第2四半期) ・1株利益:1.63~1.68ドル(予想:1.70ドル) ・売上高:約4.0%増 ・営業利益:約2.0%減 (通期見通し) ・1株利益:6.10~6.20ドル(従来:5.90~6.05ドル)(予想:6.14ドル) ・売上高:3.5%増(従来:2.5~3.0%増) (NY時間09:36) ウォルマート<WMT> 154.22(+4.69 +3.13%) MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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