アジア株 上海株は上値重い、わざわざ買う理由見当たらず 投資家は台湾や韓国、日本など他のアジア株を購入

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
アジア株 上海株は上値重い、わざわざ買う理由見当たらず 投資家は台湾や韓国、日本など他のアジア株を購入

東京時間14:02現在
香港ハンセン指数   18369.42(+135.15 +0.74%)
中国上海総合指数  3218.42(+13.85 +0.43%)
台湾加権指数     16508.34(-70.62 -0.43%)
韓国総合株価指数  2569.07(-8.05 -0.31%)
豪ASX200指数    7110.80(+19.49 +0.27%)
インドSENSEX30種  62668.06(+45.82 +0.07%)

アジア株はまちまち。

香港株は0.74%高。前日に大幅下落し、昨年11月以来の安値をつけたことから値ごろ感の買い戻しが活発化している。中国5月の財新製造業PMIが今年2月以来の高水準となったことも買いを後押ししている。もっとも、買いは一時的になる可能性。中国のこれまでに発表された指標はどれも期待外れで終わっており、中国経済停滞が懸念されている。欧米との関係も悪化しているほか、中国国内のコロナ感染再拡大への警戒感も高まっている。人民元が対ドルで年初来安値水準にあることも嫌気されている。

米金融引き締め長期化懸念が後退していることは株価にはポジティブ材料。水曜日にジェファーソンFRB理事とフィラデルフィア連銀総裁が6月会合での利上げ見送りを支持した。その後、FEDウォッチャーことWSJのニック記者が、今週末の米雇用統計が「好調」な場合を除き6月は利上げを見送る可能性が高いと指摘している。もっとも、FRB高官もニック記者も6月に利上げ停止との見方を示すものの、利上げが終わったわけではないとしており、夏には再び利上げの可能性がある。

香港市場ではカジノ関連の一角が上昇。大型連休中に中国本土の旅行客がマカオに殺到したため、5月のマカオのカジノ収入は前年比366%増となったとの報告が材料視されている。

財新PMIを受け上海株もプラスに転じているが上値は重い。わざわざ中国株を進んで買う理由が見当たらない。アジア株式市場では半導体などハイテク関連が好調な台湾株や韓国株が人気、どちらも約1年ぶり高値圏。また、日本株には7週連続で海外からの資金流入が続いており、日経平均は33年ぶりの高値圏にある。

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