アジア株 香港株は大幅反発、アリババ締め付け終了で安堵感 中国デフレ深刻化もはや想定内で反応なし 東京時間11:05現在 香港ハンセン指数 18681.76(+316.06 +1.72%) 中国上海総合指数 3210.94(+14.33 +0.45%) 台湾加権指数 16742.45(+78.24 +0.47%) 韓国総合株価指数 2532.23(+5.52 +0.22%) 豪ASX200指数 7049.90(+7.63 +0.11%) アジア株は総じて上昇、米雇用統計を受けFRBの積極利上げ観測がやや後退している。 香港株は大幅反発、アリババが4.0%高と上昇率トップ。JDドットコムや美団、バイドゥ、ネットイースなど他のハイテク関連も総じて上昇している。 中国当局が先週末、アリババ傘下のアントグループに対し約10億ドルの罰金を科すと発表した。中国国内のネット企業に対する罰金としては過去最大級。罰金支払いにより中国当局の締め付けが終わったとの安堵感が広がっている。 安堵感が広がる一方、同じように急成長する傾向のある新興企業への投資を避ける投資家が増える恐れがあると指摘する声もある。中国国内の個人消費や住宅市場などで成長が鈍化していたさなかでの中国当局による締め付けは投資家心理を悪化させた。 きょう発表された中国6月の消費者物価指数は前年比で横ばい。生産者物価指数は前年比-5.4%と2015年末以来の低水準となり、デフレが深刻化している。ただ、中国指標が弱いことはもはや想定内で失望売りは見られず。だからといって支援策期待が広がることもなく、株式市場への影響は限定的。 イエレン米財務長官は北京で9日に記者会見を開き、中国指導者らとの会談は米中の関係安定に向けた取り組みの「一歩前進」となったと語った。一方で、米国は国の安全を守るための措置を取ると述べており、対中規制を続ける姿勢を示している。
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