【これからの見通し】米インフレ鈍化が鮮明、米追加利上げ観測が後退 きょうは生産者物価指数 昨日の米消費者物価指数ではインフレ鈍化がより一層鮮明に示された。市場では米債利回りが低下、ドル売りが強まるとともに、株高の動きが広がった。先日発表された米雇用統計では雇用者数の増加が市場予想を下回ったものの、賃金上昇、失業率低下など米雇用状況の底堅さも確認されていた。米経済がハードランディングを回避してインフレを抑制できるとの前向きなムードが広がっているようだ。 今日発表される6月米生産者物価指数の予想は、前年比+0.4%と前回の+1.1%から一段と伸びが鈍化する見込み。コア前年比も+2.6%と前回の+2.8%からは着実に伸びが鈍化する予想だ。昨日の米消費者物価指数が市場に大きなインパクトを与えた後とあって、きょうの生産者物価指数は二番煎じの感は否めないかもしれない。インフレ鈍化傾向に変調がみられなければ、大きな調整は入らないものとみられる。 為替市場ではドル安の流れが鮮明。ドル指数は先週末から5営業日続落となっている。急速なドル安進行で、値動きが短期的に伸び切ったのかどうかが注目される。ただ、着実に水準を底固めしながらの値動きでそれほどパニック商状はみられていない。どの程度の調整余力がみられるのか、米生産者物価指数発表あとのNY市場動向に注目したい。 この後の海外市場で発表される経済指標は、上記の米生産者物価指数にほかには米新規失業保険申請件数、ユーロ圏鉱工業生産指数(5月)が発表される程度となっている。発言イベント関連では、ECB議事録(6月15日開催分)の公表、デイリー・サンフランシスコ連銀総裁のCNBCインタビューなどが予定されている。米指標発表後は、明日から本格的に始まる米主要金融機関などの決算発表に市場の視線が移動しそうだ。 minkabu PRESS編集部 松木秀明
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