NY株式16日(NY時間15:39) ダウ平均 33998.19(+327.90 +0.97%) ナスダック 13582.14(+174.91 +1.30%) CME日経平均先物 32000(大証終比:+320 +1.00%) NY時間の終盤に入ってダウ平均は上げが一服しているものの、本日高値圏での推移が続いている。きょうのNY株式市場でダウ平均は大幅続伸。一時400ドル超上昇する場面が見られた。IT・ハイテク株も買い戻しを強め、ナスダックも大幅反発。中東情勢は依然として緊迫化しているものの、外交努力も続いており、本日は懸念が一服している。 また、先週の米大手銀の決算に市場はポジティブな反応を見せていたことから、一部からは買戻しの反応への期待感も出ているようだ。 アナリストからは「決算とFRBが金利をどうするかに市場が注目することは短期的に、投資家に楽観的な見方を与えるかもしれない」といった声も出ている。同アナリストは短期的にレンジ相場になると予想。米国債利回りと中東情勢が足かせとなっているが、決算とFRB高官の慎重姿勢によって相殺されるという。 ただ、高金利と原油高、インフレの粘着、中東情勢など地政学的リスクが続く中で、年末にかけてはボラティリティの高い相場展開も予想されるとも述べた。 短期金融市場では次回FOMCは据え置きをほぼ確実視しており、12月FOMCでの利上げ確率は35%程度に収まっている状況。強い米雇用統計や先週発表のデータがインフレの粘着性を示唆したにもかかわらず、追加利上げへの期待感は高まっていないことから、ひとまず、株式市場も金利を材料にした売りは後退しているようだ。 ヨガウエアのルルレモン・アスレティカ<LULU>が7日続伸。先週末引け後にS&P500の算出銘柄に採用されると発表された。 英プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッド<MANU>が下落。週末に買収提案を行っていたカタール元首相の息子ジャシム氏率いるファンドが、買収の可能性から手を引くと伝わったことが嫌気された。 アウトドア用品や射撃用品のビスタアウトドア<VSTO>が大幅安。取引開始前に通期のガイダンスを公表し、売上高および1株利益の見通しを下方修正した。 ウィーワーク<WE>が上昇。空席となっていたCEOに今年5月から暫定CEOを務めてきたトリー氏を正式なCEOに指名する人事を発表した。 金融サービスのチャールズ・シュワブ<SCHW>が決算を受け上昇。注目の預金残高は2844億ドルと前年比で28%減少したものの、予想ほどは減少しなかった。 スナップチャットを運営するスナップ<SNAP>が大幅高。1日アクティブユーザー数と売上高が10%台後半の伸びに拡大し、2024年のEBITDAはコンセンサスの2倍程度になると予測していることが伝わった。 ルルレモン<LULU> 417.84(+40.15 +10.63%) マンU<MANU> 17.99(-1.99 -9.95%) ビスタ・アウトドア<VSTO> 25.13(-7.67 -23.38%) ウィーワーク<WE> 2.28(-0.09 -3.60%) チャールズ・シュワブ<SCHW> 53.82(+2.49 +4.84%) スナップ<SNAP> 9.75(+1.07 +12.27%) アルベマール<ALB> 167.56(+4.18 +2.56%) アップル<AAPL> 178.69(-0.17 -0.09%) マイクロソフト<MSFT> 333.22(+5.49 +1.68%) アマゾン<AMZN> 132.62(+2.83 +2.18%) アルファベットC<GOOG> 140.54(+1.96 +1.41%) テスラ<TSLA> 254.79(+3.67 +1.46%) メタ・プラットフォームズ<META> 321.10(+6.41 +2.04%) AMD<AMD> 106.67(+1.58 +1.50%) エヌビディア<NVDA> 461.29(+6.68 +1.47%) MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。