【これからの見通し】中東情勢の鎮静化を期待、原油相場動向を注視 きょうは米小売売上高も

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
【これからの見通し】中東情勢の鎮静化を期待、原油相場動向を注視 きょうは米小売売上高も

 イスラエルとハマスをめぐる紛争は緊迫感を増している状況。そのなかで、米大統領があすにはイスラエルを訪問する予定。、双方の対立激化に対して火に油を注ぐことなく、人道的な措置が強化されることが期待されている。為替市場は固唾をのんで見守っている状況だ。

 中東地域での地政学リスクは原油相場を押し上げている。NY原油先物は88ドル台まで上昇したあと、足元では86ドル台へとやや落ち着いている。各国中銀にとってはインフレの新たな芽として、原油動向が気がかりな点となっているようだ。

 この後の海外市場で発表される経済指標は、ドイツZEW景況感指数(10月)、米小売売上高(9月)、米鉱工業生産指数(9月、)米企業在庫(8月)、米NAHB住宅市場指数(10月)、カナダ住宅着工件数(9月)、カナダ消費者物価指数(9月)、カナダ国際証券取扱高(8月)など。

 注目度の高い米小売売上高の市場予想は前月比+0.3%と前回の+0.6%から伸びが鈍化する見込み。自動車除く前月比でも+0.2%と前回の+0.6%から伸びが鈍化する見込み。米鉱工業生産は前月比変わらずと前回の+0.4%から伸びを欠く見込み。設備稼働率は79.6%と前回の79.7%から低下する見込み。予想段階ではドル売り材料となりそうだが、結果はどうか。

 発言イベント関連では、ディングラ英中銀委員、ウィリアムズNY連銀総裁、クノット・オランダ中銀総裁、ボウマンFRB理事、センテノ・ポルトガル中銀総裁、バーキン・リッチモンド連銀総裁、デギンドスECB副総裁、ナーゲル独連銀総裁、ホルツマン・オーストリア中銀総裁、カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁などの講演やイベント参加が予定されている。米欧当局者の発言機会が多くなっている。

 また、米株式市場では、ゴールドマンサックス、BNYメロン、バンクオブアメリカ、J&Jなど大手金融機関を中心に決算発表が実施される。金利収入増で銀行の業績拡大が期待されているもよう。

minkabu PRESS編集部 松木秀明

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