●週間見通し原油、９０ドル台乗せを打診する＝マーケットエッジ

　前週は８８ドル水準まで切り返す展開になった。中東情勢の不安定化もあり、安値修
正の動きが維持された。現時点では原油供給に何ら混乱は報告されていないが、先き不
透明感が下値を支えている。米原油在庫の減少もポジティブ材料視されている。米金利
上昇はネガティブだが、ドルの値動きが鈍かったこともあり、大きな影響はみられなか
った。安値修正の展開が続いており、１０月３日以来の高値を更新している。
　今週は９０ドル台へのレンジ切り上げが打診されよう。中東情勢に関しては、原油供
給に対する実害が生じない限り、相場に対する影響は限定される見通し。先行き不透明
感の下値サポートは続く可能性もあるが、大きなインパクトはないだろう。ただし、製
油所メンテナンスシーズンが終了に向かう中、改めてマクロ需給要因で買いが膨らむ見
通し。特に米原油在庫の取り崩しが報告されると、買い安心感が強まる。下振れリスク
は、米金利上昇を起点としたドル高や株安が加速する展開になろう。
　予想レンジは８６．００〜９２．００ドル。
（マーケットエッジ・小菅　努）

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