シカゴ大豆市況=反発、米産地の低温受けた降霜懸念から

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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              始 値   高 値   安 値    帳入値     前日比
   2023/11   1,287.00    1,297.75    1,280.50     1,295.25      + 8.50
   2024/01   1,305.50    1,317.00    1,299.25     1,314.50      + 9.00
   2024/03   1,318.50    1,328.50    1,312.00     1,326.00      + 7.75
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高 (前々日比)
   先物        286,414        261,694         814,227  (- 2,724)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後
4時現在の数値です。
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*米気象庁発表の6−10日予報(10月30日−11月3日)
 コーンベルト西部の気温は平年を下回る。雨量は平年を下回る。
 コーンベルト東部の気温は平年を下回る。雨量は平年を下回る。
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 大豆は揃って反発。終値の前営業日比は1.50〜9.00セント高。中心限月の1
月限は9.00セント高の1314.50セント。

 前日に期近限月が2ケタ安を記録するなど軟調な足取りを演じた後の修正から買い戻
しが先行した。また、米産地での降霜や凍結による作柄への影響に対する懸念も強気材
料となったうえ、ドルに買い一巡感が強まっていることも買いを促す一因となった。

 1月限は1305.50セントで取引を開始。アジアから欧州の時間帯の時間外取引
では概ね1310セントが上値抵抗線となる足取りを演じたが、シカゴの時間帯を迎え
ると地合いを引き締めた。引けにかけて値位置を切り上げ終盤に1317セントの高値
に到達。転売が見られたものの高値圏を維持して終えた。
 米国産地の天気概況は以下の通り(米農務省の農業天気ハイライトを要約)。

 プレーンズではモンタナ州およびノースダコタ州で気温が低下。一方、南部ではオク
ラホマ州およびテキサス州の一部でまとまった雨量を伴う降雨が発生しているが、暖か
な気温となっている。この雨は夏穀物の作柄回復を促すには遅すぎるが冬小麦にとって
は慈雨となっている。

 コーンベルトでは、五大湖周辺北部を散発的な降雨が通過中している。その他の地域
では暖かななか降雨の発生は無く、コーン、大豆の収穫が行われている。ただ、中西部
には現在低気圧が接近中。

 米国南部では大西洋沿岸部では気温が低下しており、ノースカロライナ州以北では降
霜が発生。一方メキシコ湾岸中部では霧が発生。その他の地域では農作業が速いペース
で進行中。
 24日遅くにはカスケード山脈からハイプレーンズ北部にかけてまとまった量の降雪
が見込まれる。週半ばまでにはノースダコタ州およびその周辺地域でも降雪が発生する
だろう。またロッキー山脈北部およびプレーンズでは異例の低温となり、広い範囲で気
温はマイナス9℃前後まで低下する見込み。ただ、新たな降雪は冬小麦を氷点下に達す
る気温からの防護となるだろう。
 6〜10日予報に関しては、10月29日〜11月2日にかけて多くの地域で気温は
平年以下〜平年並となり、雨量は平年並〜平年を上回る見込み。
 大豆製品は、大豆粕は大豆の堅調な足取りに追随したが、大豆油は軟調。大豆粕との
ストラドルに絡んだ売りが入ったほか、原油の軟調が弱材料視された。大豆粕期近12
月限は13.70ドル高の434.20ドルと大きく値位置を切り上げて終了した。
今日の材料
・コーンベルトでは、五大湖周辺北部を散発的な降雨が通過中。
・コーンベルトのその他の地域では暖かななか降雨の発生は無く、コーン、大豆の
 収穫が進行中。
・中西部には現在低気圧が接近中。
・今週半ばにはロッキー山脈北部およびプレーンズでは異例の低温となり、広い範囲
 で気温はマイナス9℃前後まで低下する見込み。
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