貴金属は、金とプラチナが続落して寄り付く見通し。金はニューヨーク安を受けて売 り優勢となろう。銀はニューヨーク高と円安を受けて買い優勢となろう。プラチナ系貴 金属(PGM)はプラチナがニューヨーク安を受けて軟調となろう。 午前8時10分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は14.94ドル安 の1951.22ドル、銀が8セント高の2250セント、プラチナが25.90ドル 安の864.50ドル、パラジウムは22.36ドル高の1052.50ドル。 午前8時10分現在のドル・円相場は1ドル=150.87/89円で、前営業日の 大引け時点から0.22円の円安。 先限の寄り付き目安は、金が9465円前後、銀は111.0円前後、プラチナは 4190円前後、パラジウムは5400円前後。 【NY金は手じまい売りや原油安が圧迫】 金はきのうの海外市場では、手じまい売りや原油安を受けて軟調となった。 金は手じまい売りや原油安が圧迫要因になった。イスラエルがガザ中心部に進軍した が、中東の紛争拡大が抑制されており、手じまい売りが出やすい。原油は需要減少懸念 を受けて下落した。国連のターク人権高等弁務官は、開始から1カ月が経過したイスラ エルとイスラム組織ハマスの軍事衝突について、双方によって戦争犯罪が行われている との認識を示した。一方、米連邦準備理事会(FRB)のクック理事は、持続的なイン フレ圧力や中国の一段の景気減速などが世界の金融安定を脅かす国際的なリスクと指摘 した。 銀はきのうの海外市場では、ドル高一服を受けて買い戻し主導で上昇した。 【NYプラチナは金軟調につれ安】 プラチナはきのうの海外市場では、金軟調につれ安となった。ただパラジウムはドル 高一服を受けて下げ一服となった。 プラチナは金軟調につれ安となった。中東の紛争拡大が抑制され、金に手じまい売り が出た。ユーロ圏の小売売上高が減少し、需要減少に対する懸念が出ていることも下げ 要因である。9月のユーロ圏の小売売上高は、前月比で0.3%、前年比で2.9%そ れぞれ減少した。 <今日の予定> ・国際収支(経常収支) 2023年9月(財務省) ・中国消費者物価指数 2023年10月(国家統計局) ・中国生産者物価指数 2023年10月(国家統計局) ・米新規失業保険申請件数(労働省) MINKABU PRESS 東海林勇行
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