プラチナ市況=プラチナは続落、終盤に下げ縮小も大幅安から抜け出せず

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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貴金属の相場表(帳入値と前営業日比)
         2023/12          2024/10    ドル建て現物価格 15:15 現在
金          9,454   - 54     9,464   -55  : 1,949.90   -16.26
銀          112.0    0.0     110.5   0.0  : 2,244.00   + 2.00
プラチナ     4,224    -64     4,203   -77  :   874.34   -16.06
パラジウム   5,400      0     5,400     0  : 1,047.37   +17.23
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      15:15 現在 前営業日比        15:15 現在  前営業日比
ドル・円相場    151.05   +0.40  ユーロ・ドル相場   1.0702  +0.0016
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【市況】
 プラチナ系貴金属(PGM)は、プラチナが大幅続落。プラチナはニューヨーク安を
受けて売り優勢で始まった。その後は、ドル建て現物相場が押し目を買われたことや円
安が下支えになったものの、正午前に先限は84円安で推移。午後に入っても戻り鈍く
推移。終盤は1ドル=151円台前半で下げ幅を縮小も大幅安状態から抜け出せず軟調
に推移した。
 パラジウムの商いは成立しなかった。
 前営業日比は、プラチナ、プラチナミニが78〜63円安、プラチナスポットが
63円安、パラジウムが変わらず。
 推定出来高は、プラチナが1万3557枚、プラチナミニが1282枚、プラチナス
ポットが6262枚、パラジウムが0枚。
【24年10月限として2日連続で一代安値を更新】
 先限は夜間取引の終盤に4188円まで下落し、先限足で10月17日以来の安値を
つけた。24年10月限として2日連続で一代安値を更新。日足は4日連続の陰線引
け。終値で4200円台をかろうじて維持して引けたが、依然として弱気ムードが支配
的。
 10月の中国の物価指数の発表があった。消費者物価、生産者物価とも前年比マイナ
スとなった。デフレ経済に逆戻りとの見方もできるが、これまでの物価高騰が一服し、
インフレ不安が後退と解釈からか、上海株は小高く推移。中国経済が安定した成長を示
すとのシナリオが描ければ、プラチナ価格にとっても追い風となる。

【ロコ・チューリッヒ(ドル建て現物相場)】
 プラチナのドル建て現物相場は、下値堅く推移。朝方の870.45ドルから、金堅
調につれ高となった。午前11時過ぎから売り優勢となったが、数回にわたり867ド
ル台で買い拾われた。870ドル台を回復したが、875ドルが抵抗線となり、再度、
867ドル台に軟化。
MINKABU PRESS 森 成俊

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