[今夜の視点]シカゴ大豆=需給報告が強気ならさらに戻り高値更新も

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 シカゴ大豆の夜間取引は堅調。1月限は直近で再び1370セント台に乗せている。
今夜は米農務省(USDA)の月例需給報告が最大の焦点となる。大豆は戻り高値を更
新して、コーンに比べるとチャートがかなり好転しているため、米国産の需給の引き締
まりが再認識されるような数字であれば、さらに高値更新の可能性も出て来る。一方で
期待外れなら、これまでの上昇分だけ反動安が大きくなる可能性も孕んでいる。また現
在作付けから生育初期にある南米産の新穀の生産高見通しも注目されそうだ。

 前日のシカゴ大豆は小幅まちまち。期近の主要限月は小幅高。ブラジル産地では北部
で降雨不足、南部で過剰な降雨と不安定な状況となるなか、さらにデイリー報告で中国
向けと仕向地不明で大口輸出成約が発表されたことに支援された。ただ9日のUSDA
の需給報告を控えて利食い売りも優勢で、高値からは大きく上げ幅を縮小した。

 1月限は1384.50セントまで戻り高値を更新したが、引けは1365.75セ
ントまで崩れて小幅高にとどまった。

<今夜の予定>
◆ アメリカ ◆
【経済】 22:30 新規失業保険申請件数(労働省)
【農産】 22:30 週間穀物輸出成約高(USDA)
【農産】 11/10 02:00 世界穀物需給見通し(USDA)
【農産】 11/10 02:00 農産物生産高(USDA)

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