NYプラチナ市況=続落、株安で戻りを売られる

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
 プラチナ   (24/ 1)   871.8      878.0      859.6       862.8    -  8.7
         (24/ 4)   879.4      884.3      866.4       869.6    -  8.7
 パラジウム  (23/12)  1056.00    1059.00     993.50     1009.10   - 51.30
         (24/ 3)  1062.00    1062.00     999.00     1014.30   - 51.80
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
 プラチナ          28,725         36,706        77,747       (+  4,134)
 パラジウム          6,748          8,786        25,074       (-    236)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          33,891.94  - 220.33
      8日  150.99/01   1.0709/11   ・ナスダック         13,521.45  - 128.96
      9日  151.37/39   1.0663/65   ・10年米国債利回り      4.62  +   0.11
・NY原油  (23/12)   75.74 + 0.41  ・SPDR保有金残高    867.28  -   0.29
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 プラチナ系貴金属(PGM)は続落。前日比は、プラチナが8.8〜6.0ドル安、
中心限月の1月限が8.7ドル安、パラジウムが52.00〜51.30ドル安、中心
限月の12月限は51.30ドル安。
 プラチナ1月限は続落。時間外取引では、ドル高を受けて戻りを売られた。欧州時間
に入ると、手じまい売りなどが出て下げ幅を拡大した。日中取引では、ドル高一服が下
支えになったが、株安を受けて戻りを売られた。
 パラジウム12月限は株安を受けて戻りを売られ、一代安値を更新した。
 プラチナ1月限は時間外取引を865.1〜878.0ドルのレンジで推移し、前日
比1.4ドル安の870.1ドルとなった。1月限は高寄りしたのち、ドル高を受けて
戻りを売られた。欧州時間に入ると、手じまい売りなどが出て下げ幅を拡大した。
 日中取引は、ドル高一服が下支えになり、874.5ドルまで戻した。その後は、株
安を受けて戻りを売られると、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の利上げ発言
を受けて859.6ドルまで下落した。
 株安やパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の利上げ発言が圧迫要因になった。
アトランタ連銀のボスティック総裁は、金融政策は景気抑制的との見方を示した。
 パラジウム12月限は、時間外取引を1028.50〜1059.00ドルのレンジ
で推移し、前日比9.40ドル安の1051.00ドルとなった。12月限は安寄りし
たのち、買い戻されて下げ一服となったが、ドル高を受けて戻りを売られた。
 日中取引は、1054.00ドルまで上昇したのち、株安を受けて戻りを売られた。
時間外取引の安値を割り込むと、テクニカル要因の売りが出て一代安値を更新し、
993.50ドルまで下落した。
 8日のナイメックス指定倉庫在庫は、プラチナが前日比変わらずの22万7396オ
ンス、パラジウムは変わらずの4万3271オンス。
今日の材料
・欧州中央銀行(ECB)のデギンドス副総裁は、基調的な物価動向を中心にインフレ
見通しにまだ一定のリスクがあると指摘し、利下げについて議論するのは時期尚早との
見解を示した。
・米シカゴ地区連銀のグールズビー総裁は、連邦準備理事会(FRB)は長期債利回り
上昇の影響に注意を払い、利回り上昇によって今後1年で経済が予想以上に減速しない
ようにする必要があると述べた。
・イングランド銀行(英中央銀行)のチーフエコノミスト、ヒュー・ピル氏は、インフ
レ抑制には金利を現在の水準に維持することが不可欠とし、来年の利下げの可能性につ
いて言及した週初からトーンを変えた。
・米新規失業保険申請件数は3000件減の21万7000件となった。市場予想は
21万8000件だった。労働市場が大幅に減速する兆候は引き続き見られていない。
継続受給件数は183万4000件と4月以来の高水準に増加した。増加は7週連続だ
った。
・米リッチモンド地区連銀のバーキン総裁は、インフレに関し「実質的な進展」が見ら
れるとした上で、追加利上げが必要かどうかは引き続き不透明という認識を示した。米
連邦準備理事会(FRB)の「仕事は終わっていない」とも述べた。
・イスラエル軍は、パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスに対する
軍事作戦について、いかなる停戦にも同意していないとしながらも、人道支援を実施す
るために、短時間の局所的な戦闘の一時休止は継続すると表明した。
・米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は、適切なら一段の政策引き締めを
躊躇しないと述べ、インフレ率を2%に下げる上で十分な引き締めを行ったと完全には
確信を持てていないとの考えを改めて示した。
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