NY原油市況=続伸、週末にかけてはポジション調整が中心に

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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ニューヨーク原油(NYMEX)
              始 値     高 値   安 値   帳入値   前日比
  2023/12     75.59       77.73       75.31       77.17        + 1.43
  2024/01     75.65       77.71       75.36       77.15        + 1.40
  2024/02     75.47       77.51       75.20       76.93        + 1.36
  推定出来高        前日出来高      前日取組高 (前々日比)
    436,159              800,403             1,658,816    ( - 15,249)
                     帳入値  前日比
      ヒーティングオイル    2023/12     274.31    + 2.40
                            2024/01     269.75    + 2.34
         改質ガソリン       2023/12     218.95    + 2.87
                            2024/01     216.63    + 2.97
注:4本値は立会い取引終了までの値段で、立会い取引終了後の電子取引の値段は含み
  ません。電子取引が立会い取引までの高値および安値を更新した場合、相場表の高
  値および安値と市況内の相場表の4本値は異なります。
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 ニューヨーク原油は続伸。終値の前営業日比(速報値)は期近2限月が1.40〜
1.43ドル高。その他の限月は0.74〜1.36ドル高。
 今週急落した反動で買い戻しが続いた。11月の米ミシガン大学消費者信頼感指数が
60.4まで低下し、5月以来の低水準となったことは来年の米景気懸念を強めたが、
今月26日には石油輸出国機構(OPEC)プラスの会合が控えており、売りポジショ
ンの巻き戻しが中心となった。サウジアラビアやロシアが自主的な供給削減を来年も継
続する可能性が意識されている。下げが続けば追加の減産もあり得るとみられている。
 米株式市場が堅調だったことは支援要因。原油市場では米景気悪化による需要下振れ
が警戒されている反面、主要な米株価指数は先月末からの戻り歩調を維持しており、景
気懸念は限定的。金融市場によって、景気見通しはまだら模様。
 今週、米金融当局者からタカ派的な発言が続いたことは重し。昨日のパウエル米連邦
準備制度理事会(FRB)は政策金利がインフレ率を抑制するのに十分なのか確信でき
ないと述べたほか、本日はデイリー米サンフランシスコ連銀総裁が「利上げが終了した
かどうかはまだ分からない」との認識を示した。
 時間外取引で12月限は堅調。通常取引開始後は77.73ドルまで戻りが続いた。
 改質ガソリンは続伸。ヒーティングオイルの期近は反発。原油相場の買い戻しに連動
した。
今日の材料
・米石油掘削リグの稼働数は前週比2基減の494基=米ベーカー・ヒューズ
・中銀預金金利を4%に維持すれば、インフレ抑制に十分なはず=ラガルドECB総裁
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