プラチナ市況=プラチナが続伸、現物相場の上値の重さにも堅調に推移

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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貴金属の相場表(帳入値と前営業日比)
         2023/12          2024/10    ドル建て現物価格 15:15 現在
金          9,524    +47     9,532   +47  : 1,967.52   +22.39
銀          112.0    0.0     112.5  +2.0  : 2,318.00   +88.00
プラチナ     4,295   + 68     4,255  + 53  :   886.60   +17.70
パラジウム   4,900   +100     4,900  +100  : 1,019.96   +30.01
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      15:15 現在 前営業日比        15:15 現在  前営業日比
ドル・円相場    150.69   -1.02  ユーロ・ドル相場   1.0872  +0.0176
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【市況】
 プラチナ系貴金属(PGM)は、プラチナが続伸。プラチナニューヨーク高を受けて
買い優勢で始まった。その後は、ドル建て現物相場の上げ一服も先限は正午前に68円
高で推移。午後に入り、ドル建て現物相場の上値の重さから上げ幅を縮小も堅調に推移
し、53円高で引けた。
 パラジウムの商いは成立しなかった。帳入値は100円高。
 前営業日比は、プラチナが52〜68円高、プラチナミニが52〜68円高、プラチ
ナスポットが51円高、パラジウムが100円高。
 推定出来高は、プラチナが1万0038枚、プラチナミニが914枚、プラチナスポ
ットが3081枚、パラジウムが0枚。
【プラチナ現物価格は米小売り・PPIが弱気なら900ドル目指す動きか】
 プラチナ先限は夜間取引の後半に4282円まで上昇。今月9日の高値4281円を
わずかに上抜いた。金より約15分遅れで高値ををつけており、金につれ高もよう。日
中取引で4246円まで上げ幅を縮小したが、中盤から堅調に推移。
 ドル建て現物価格ベースで金との価格差は約1081ドル。依然として金に対して割
安感がある。現物価格は、ニューヨークプラチナ市場での投機家の手じまい売りで先物
価格が急落したことにつれ安となった。
 現物相場は一時839.50ドルまで下落し、今年の最安値をつけた。昨日は893
ドル台まで上昇。25日移動平均線が通る893.56ドル手前で上げつかえた。
 10月の米消費者物価指数(CPI)が事前予想より弱い数字となり、ドル安・金高
からプラチナが追随高となった。今夜は10月の米小売売上高、生産者物価指数(PP
I)の発表がある、CPIに続き、米経済の減速を示す数字となれば、現物価格は25
日移動平均線超えから900ドルを目指す動きか。

【ロコ・チューリッヒ(ドル建て現物相場)】
 プラチナのドル建て現物相場は上値重く推移。朝方の889.20ドルから、ドル安
一服を受けて883ドルまで軟化。正午過ぎに890.40ドルまで反転したが、買い
が続かず。
MINKABU PRESS 森 成俊

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