【市況】 ゴムRSS3号は、期近主導で総じて上昇。寄り付きでは、上海夜間の堅調地合いや 円安を映し、買いがやや優勢となった。その後、期近が上昇したことを受けて、しっか りとした展開となっている。期近11月限は、一時300.0円まで上昇し、一代の高 値を付けた。 午前11時50分現在のRSS3号は前営業日比変わらず〜4.8円高。活発限月の 期中4月限は同1.3円高の271.7円、期先10月限は出来ず、推定出来高は 416枚(前日夜間取引含む)。 【上海ゴムがしっかり】 上海ゴムの中心限月1月限が、しっかりとした動きをみせている。今日の取引で一時 1万4590元まで上昇し、これまで戻りを抑えていた1万4500元前後をしっかり 上抜いてきた。目先は、10月26日の高値1万4755元が最初の関門となる。同水 準を上抜くと、10月16日に付けた一代の高値1万4920元が視野に入る。 中国は世界最大の天然ゴム消費国であり、同国の景気動向は注目される。直近の経済 指標をみると、前日に発表された鉱工業生産や小売売上高など、景気の底入れがうかが えるものもある。 ただ、前年のこの時期は、厳格なゼロコロナ政策がおこなれており、前年同月比で は、その反動で高い数字が出やすい。また、同国は注目されていた都市部の16歳から 24歳までの若者の失業率の発表を中止するなど、同国の経済指標そのものに対する不 信感もある。 景気の底入れから素材価格の上昇、それに伴う天然ゴム価格の上昇というシナリオを 描くのは、時期尚早だろう。 【シンガポールの取引序盤と上海ゴム相場】 シンガポール市場は、RSS3号は2出来ず。TSR20は総じて買いがやや優勢と なっており、0.3セント安〜0.5セント高。 上海ゴムは堅調。午前11時00分現在、指標限月の2024年1月限は、前営業日 比40元高の1万4525元となっている。 MINKABU PRESS
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