金・銀午前=金が反落、NY安や円安一服で

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
【場況】
 金が反落。金はニューヨーク安を受けて売り優勢で始まった。その後は、買い戻され
て一部限月がプラスサイドに転じる場面も見られたが、ドル建て現物相場の下落や円安
一服を受けて戻りを売られた。銀はニューヨーク高と円安を受けて買い優勢となった。
 午前11時2分現在の前営業日比は、金標準が19〜13円安、金ミニが26.5円
安〜変わらず、ゴールドスポットが36円高、銀が0.5〜2.4円高。
 午前11時2分現在の出来高は、金が1万5502枚、金ミニが2641枚、ゴール
ドスポットが3099枚、銀が8枚。
【NY金はドル高が圧迫】
 金はドル高が圧迫要因になった。米経済指標がまちまちの内容となるなか、ドル高に
振れたことが圧迫要因になった。10月の米小売売上高は前月比0.1%減少した。た
だ市場予想(0.3%減)ほどは落ち込まなかった。また米生産者物価指数(PPI)
は前年同月比1.3%上昇した。伸びは前月の2.2%から縮小し、予想の1.9%も
下回った。一方、11月のニューヨーク連銀製造業景況指数はプラス9.1に上昇、前
月はマイナス4.6。市場予想のマイナス3から予想外に回復した。
 欧州連合(EU)欧州委員会は、ユーロ圏の今年の経済成長予測を下方修正した。た
だテクニカルリセッションは回避し、来年には景気が拡大するとしている。今年の経済
成長予測は0.6%。9月時点の予測は0.8%だった。高インフレ、金利上昇、外需
低迷が予想以上に重しになるという。
 金先限は夜間取引で9502円まで下落した。ニューヨーク安が圧迫要因になった。
円相場は1ドル=151円台前半で円安が一服した。
【ドル建て現物相場】
 金のドル建て現物相場は、軟調。きのうの海外市場では、ドル高を受けて売り優勢と
なった。アジア市場では、朝方の1960.71ドルから、ドル高を受けて軟調となっ
た。
 午前11時現在、1958.00ドルで推移。銀は2331セントで推移。前営業日
の大引け時点は金が1967.52ドル、銀が2318セント。

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