プラチナ市況=プラチナが続伸、ドル建て現物相場の上昇で一段高

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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貴金属の相場表(帳入値と前営業日比)
         2023/12          2024/10    ドル建て現物価格 15:15 現在
金          9,510    -14     9,551   +19  : 1,962.53   - 4.99
銀          112.0    0.0     112.5   0.0  : 2,339.00   +21.00
プラチナ     4,349   + 54     4,325  + 70  :   896.00   + 9.40
パラジウム   4,900      0     4,900     0  : 1,033.20   +13.24
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      15:15 現在 前営業日比        15:15 現在  前営業日比
ドル・円相場    151.35   +0.66    ユーロ・ドル相場   1.0837  -0.0035
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【市況】
 プラチナ系貴金属(PGM)は、プラチナが続伸。プラチナニューヨーク高と円安を
受けて買い優勢で始まった。その後は、ドル建て現物相場の軟調と円安一服に上値を抑
えられたものの先限は正午に43円高で堅調に推移。午後に入り、ドル建て現物相場の
上昇で一段高となり、70円高で引けた。
 パラジウムの商いは成立しなかった。
 前営業日比は、プラチナが40〜73円高、プラチナミニが40〜73円高、プラチ
ナスポットが28円高、パラジウムが変わらず。
 推定出来高は、プラチナが1万3142枚、プラチナミニが1176枚、プラチナス
ポットが6705枚、パラジウムが0枚。
【プラチナ先限はRSIが強気転換を示唆】
 プラチナ先限は夜間取引の後半に4339円まで上昇し、今月7日以来の高値をつけ
た。午前中に4281円まで上げ幅を縮小したが、4300円台に再浮上し、午後2時
前から一段高となり、4334円まで上昇。高値を離れたが大幅高で引けた。終値ベー
スで14日間の相対指数(RSI)は前日の48台から53台に急上昇。弱気相場と強
気相場の分岐点の50超えとなり、強気相場に転換を示した。
 10月の米小売売上高は米消費活動が高金利にもかかわらず、堅調であることを示
し、ドル高となり、ニューヨーク金は売り優勢となった。ニューヨークプラチナは金に
逆行高となり、期近1月限は900ドルを超え、908.1ドルまで上げ幅を拡大し
た。900ドル超えで買い戻し注文が執行されたとみられる。
 ドル建て現物相場は905.1ドルまで上昇したが、900ドル台では売りが先行
し、900ドル台は維持できず。今夜は米国の複数の経済統計の発表があるが、ニュー
ヨーク期近1月限、現物価格とも900ドル台で定着できるかに注目したい。

【ロコ・チューリッヒ(ドル建て現物相場)】
 プラチナのドル建て現物相場は上昇調。朝方の899.55ドルから、ドル高を受け
て軟調となり、午前11時過ぎに887.50ドルまで下落。正午過ぎから反発に転
じ、午後3時半頃に900ドル超えを試した。
MINKABU PRESS 森 成俊

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