[11月20日からの展望] −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 週間高低(カッコ内は日付) 先限つなぎ足 11月13日〜11月17日 <国内> 始 値 高 値 安 値 帳入値 前週比 RSS先限 270.0 274.2(15) 270.0(13) 270.0 + 2.0 24年4月限 265.3 275.6(17) 264.0(13) 266.2 + 1.5 TSR20 224.0 232.0(16) 224.0(13) 230.0 + 8.0 ======================================= 東京外為市場 円相場(本日 15:15現在) 150.57円 前週末比 0.80 円高 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 【前週までのレビュー】期近が内部要因主導で上昇する可能性があり、これに追随する 動きに注意したいと述べた。 【期近の乱高下も取組高・出来高は盛り上がらず】 JPXゴムRSS3号の活発限月である4月限は、ダブルトップを形成する可能性が 出てきた。4月限は、17日に275.6円まで上昇し、10月19日に付けた一代高 値276.6円に迫った。だが、一代高値の奪取に失敗すると、売りが先行、270円 を割り込む場面が見られた。270円をしっかり割り込むと、地合いは悪化しそうだ。 11月中旬に入り、先月と同様に期近が乱高下している。ただ、先月ほどの買い意欲 は、今のところはみられない。今月の期近の急騰場面では、取組高は横ばい、もしくは 減少している。総出来高も低迷しており、今月の乱高下も内部要因主導だろう。在庫水 準は高くはないが、原油市場などは、来年の景気減速を織り込み始めており、ゴムがフ ァンダメンタルズから積極的に買い進まれる状況ではない。テクニカル的にも執筆時点 では、一代高値を試したが、失敗となっている。目先、売り圧力が強まりそうだ。 【上海ゴムは目先下攻めか】 上海ゴムの中心限月1月限は、戻り売りを浴びる展開となっている。1月限は、16 日に1万4590元まで上昇し、節目の1万4500元を上抜いた。だが、同水準で戻 り売りを浴びると、同日の終値は節目の1万5000元を下抜き、1万4485元とな った。日足は上ヒゲがやや長い陰線となり、翌17日は売り圧力が強まり、1万430 0元付近まで下落している。目先、一目均衡表の転換線がある1万4200元台が支持 線になるとみるが、同線をしっかり割り込むと、節目の1万4000元を目指した下げ になりそうだ。 【中国景気の回復観測には慎重に】 15日、中国国家統計局から発表された10月の中国鉱工業生産は、市場予想の前年 同月比4.4%増を上回る同4.6%増となり、9月の4.5%増から伸び率は小幅に 拡大した。また、同時に発表された10月の小売売上高は市場予想の前年同月比7. 0%増を上回る同7.6%増となった。前月は同5.5%増だった。鉱工業生産、小売 売上高ともに前月を上回る伸び率となった。 ただ、前年同月は「厳格なゼロコロナ」政策が実施されていた期間であり、この数値 はその反動の面がある。中国は昨年12月にゼロコロナ政策を解除した。今年12月以 降も好調な経済指標が出てくるのか注目される。 【東京ゴム活発限月の3月限のテクニカル要因】 ゴムRSS3号の活発限月の4月限は、買い優勢となったが、10月19日に付けた 一代の高値276.6円目前で切り返された。直近1カ月の値動きをみると、10月 12日にそれまで抵抗となっていた240円前後をしっかり突破すると、翌12日には 上海ゴムの大幅高を手掛かりに250.4円まで急騰した。その後も期近主導で続騰な り、10月19日には一代の高値となる276.6円まで水準を引き上げた。10月2 3日には253.3円まで大きく水準を引き下げたが、10月26日に268.0円ま で戻した。11月に入ると、253〜260円付近で弱持ち合いとなった。11月9日 に終値ベースで260円を上抜くと、再び買い意欲が高まり、11月14日に270円 台の乗せると、17日には一時275.6円まで水準を引き上げる場面があった。た だ、同水準では戻り売りを浴び、270円を割り込んだ。 売りが先行すれば、節目の265円がポイントになる。同水準を割り込むと、260 円割れを試しそうだ。この水準も下抜くと、再び253.3〜260円前後のレンジ相 場に押し戻される。その場合は、10月23日と30日の安値253.3円に注目した い。同水準を割り込むと、10月19日の高値276.6円と11月17日の高値27 5.6円でダブルトップが形成され、節目の250円や240円を目指した下落局面に なるとみる。 一方、買いが先行すれば、10月19日に付けた一代の高値276.6円が最初の関 門になる。一代の高値を更新すれば、節目の280円を目指した動きとなろう。 【今週の注目ポイント】 JPXゴムRSS3号期近11月限の動きに引き続き注目したい。24日に納会を迎 えるが、11月限は、14日に前営業日比12.5円高となったのち、15日に同9. 7円安、16日は同5.0円安と値動きが荒くなっている。特にファンダメンタルズに 大きな変化はないとみられるが、先月、期近の踏み上げから相場が乱高下する場面があ った。今月も納会に向けて注意したい。 【相場予想レンジ】 11月20〜24日のゴムRSS3号4月限の中心レンジ予想は250〜280円。 テクニカルの支持線は253.3円(10月23日と30日の安値)、抵抗線は27 6.6円(一代の高値)。 <当面の予定(イベント・経済統計)> 20日 ゴム指定倉庫在庫(大阪取引所) 独生産者物価指数 2023年10月(連邦統計庁) 米景気先行指数 2023年10月(カンファレンスボード) 21日 米中古住宅販売統計 2023年10月(全米不動産協会) 22日 米耐久財受注 2023年10月速報値(商務省) 米新規失業保険申請件数(労働省) 米消費者信頼感指数 2023年11月確報値(ミシガン大) 米FOMC議事録公表 10月31日-11月1日(FRB) 23日 ●勤労感謝の日、米国(サンクスギビングデー) ユーロ圏製造業購買担当者景況指数 2023年11月速報(Markit) ユーロ圏サービス業購買担当者景況指数 2023年11月速報(Markit) 24日 消費者物価指数 2023年10月(総務省) 上海ゴム指定倉庫在庫(上海期貨交易所) 独国内総生産 2023年7-9月期確報(連邦統計庁) 独景況感指数 2023年11月(ifo) MINKABU PRESS ※投資や売買は御自身の判断でお願いします。
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