海外市況サマリー(17日)

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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海外主要銘柄の中心限月の相場表(限月、終値、前営業日比)
NY金   2023/12 1,984.7  - 2.6    シカゴ大豆   2024/ 1  1,340.25  -20.00
NY銀   2023/12 2,385.2  - 8.1    シカゴコーン  2023/12    467.00  - 7.75
NYプラ  2024/ 1   901.7  - 1.1    NY原油   2024/ 1     76.04  + 2.95
NYパラ   2023/12 1,058.90 +9.30    ドル・円              149.62 - 1.14
*ドル・円は日本時間の午前5時30分現在。NY原油は1月限に変更。
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◎NY外為=ドル円は149.60円台で推移
 為替市場は海外時間に入ってドル売りが優勢となり、ドル円は節目の1ドル=150
円を割り込んだ。ストップロスを巻き込んで一時149円台前半まで下落。150円の
水準には買いが観測されていたが、あっさりと割り込んだ印象。21日移動平均線
(150.44円)を下放れる展開となり、修正安が進行し、来週以降の展開が注目さ
れる。

◎NY貴金属=パラジウム除き小反落、ドル安にも利食い売り先行もよう
 ニューヨーク金、銀は小反落。
 金12月限は小反落。時間外取引では、ドル安を受けて小幅続伸で推移し、終盤は5
ドル程度の上げ幅を維持して推移。日中取引では、10月の米住宅着工件数が事前予想
より強気の数字となったことが警戒され、上げ幅を削る動きとなった。中盤から後半は
ドル安にも週末を控え利食い売り先行もようとなり、小安く推移した。
 銀12月限も小反落。時間外取引は一時2420セント台まで上昇し、堅調に推移
し、終盤も2413セント水準で堅調に推移。日中取引に入り、金の反落と歩調を合わ
せ反落も下値堅く推移した。
 プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナが小反落、パラジウムが小幅続伸。
 プラチナ1月限は小反落。時間外取引では、金、銀高や中国、欧州株の堅調な動きに
に支援され、8ドル超の上昇幅を維持して推移。日中取引は、金、銀の反落や現物価格
が900ドル台を維持できなかったことが警戒された。売り優勢となり、マイナスサイ
ドに転換も下値堅く推移した。
 パラジウム12月限は小幅続伸。時間外取引は15ドル超の上昇となり、反動高を維
持。日中取引は他の貴金属の反落から上げ幅を縮小したが、2日連続で9.30ドル高
で引けた。
◎LME=アルミ・ニッケルは続落、銅は中国・欧州株高やドル安で反発
 アルミ3カ月物は小幅続落。2212.50ドルで小幅安で寄り付いた。2218ド
ルまで小反発したが、戻り売り圧力が強く、再度、マイナスサイドに軟化。2200ド
ルの節目を割り込み、2196ドルまで下落となり、10月27日以来の安値をつけ
た。銅の反発に支援され、下値を切り上げ、2200ドル台を回復したが、小幅安で引
けた。
 銅3カ月物は反発。8227ドルで小反発して取引を開始。前日、10月2日以来の
高値8321.50ドルまで上伸後に反落したことで戻り売り圧力が強く、一時は軟調
な展開となった。今月14日以来の安値となる8183.5ドルまで軟化したが、中
国、欧州株の堅調な値動きから、需要に対しての警戒感が後退したこと、ドル安から押
し目買いが喚起され、地合いを引き締めた。8311.50ドルで頭打ちとなり、前日
の高値8321.50ドル超えにはならなかったが、前日の下げ幅をわずかに上回る上
げ幅を維持して取引を終えた。
◎NY原油=急反発、ドル安などで前日の下げ幅の大半を取り戻す
 ニューヨーク原油は急反発。
 前日の急落の大半を取り戻す急反発。ドルインデックスがほぼ2カ月半振りの安値ま
で下落するドル安に振れるなか、石油輸出機構(OPEC)が来年のブレント原油が
80〜100ドルのレンジに戻すような方策を取るとの見方を示す米大手金融機関、ゴ
ールドマンサックスのリポートが流れたこともあり、逆に大きく買われる展開となっ
た。
 戻り場面では、今週報じられていた米国自動車協会(AAA)の23日からのサンク
スギビンクデーの週末の人出に対する強気の見方、世界洋上原油在庫(タンカーなどに
積載)が2年9カ月ぶり低水準となっていることなどが蒸し返された。
 改質ガソリン、ヒーティングオイルともに急反発。原油が一転して急反発したことに
追随高となった。

◎シカゴ大豆・コーン=大豆は大幅続落、コーンは反落
 大豆は大幅続落。
 ドル安や原油高にもかかわらず、国際穀物評議会(IGC)が23/24年度の世界
大豆生産高を上方修正したことや、アルゼンチン駐在の米農務官がアルゼンチンの作付
面積を上方修正したことなどが弱材料となった。チャートが崩れたことで、テクニカル
面からの売り圧力も強まり下げ幅が大きくなった。

 コーンは反落。
 ドル安に振れたものの、大豆がさらに急落して小麦も軟調だったことで上値が重い展
開。また国際穀物評議会(IGC)が23/24年度の期末在庫を上方修正したことも
弱気された。

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