【場況】 金は反発、銀は下落。金はニューヨーク高と円安を受けて買い優勢で始まった。その 後は、ドル建て現物相場の上げ一服と円安を受け、もみ合いとなった。銀は夜間取引で 2月限と4月限が下落した。 午前11時4分現在の前営業日比は、金標準が60〜70円高、金ミニが56.0〜 73.0円高、ゴールドスポットが99円高、銀が3.3〜1.8円安。 午前11時4分現在の出来高は、金が2万3644枚、金ミニが4725枚、ゴール ドスポットが4375枚、銀が2枚。 【NY金は米国債の利回り低下で買い戻される】 金は米国債の利回り低下を受けて買い戻された。米連邦準備理事会(FRB)の利上 げ停止見通しを受けて米国債の利回りが低下した。また10月の米中古住宅販売戸数は 年率換算で前月比4.1%減の379万戸と2010年8月以来の低水準となった。市 場予想は390万戸。一方、米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨によると、当 局者は今後の利上げについて慎重なアプローチを取ることが可能であり、インフレ低下 の進展が不十分であることを示す情報が入ってきた場合にのみ、金利を引き上げる必要 があるとの見解で一致した。タカ派的な内容となり、ドル安が一服した。 イスラエルのネタニヤフ首相は、閣議を開き、パレスチナ自治区ガザを実効支配する イスラム組織ハマスに拘束されている人質の解放に向けた合意条件を支持するよう要請 した。同時にハマスとの「戦いは継続中だ。われわれが全ての目標を達成するまで続 く」とも言明した。 金先限は夜間取引で9543円まで上昇した。ニューヨーク高と円安が支援要因にな った。円相場は1ドル=148円台前半の円安に振れた。 【ドル建て現物相場】 金のドル建て現物相場は、軟調。きのうの海外市場では、米国債の利回り低下を受け て買い戻された。アジア市場では、朝方の1999.48ドルから、ドル高を受けて軟 調となった。 午前11時現在、1996.32ドルで推移。銀は2377セントで推移。前営業日 の大引け時点は金が1990.64ドル、銀が2363セント。 MINKABU PRESS
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