[今日の視点]貴金属=反落、現物安や円高で

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 貴金属は、反落して寄り付く見通し。金は円高を受けて売り優勢となろう。銀とプラ
チナ系貴金属(PGM)はドル建て現物相場の下落と円高を受けて軟調となろう。
 午前8時10分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は2.45ドル高の
2014.00ドル、銀が6セント安の2463セント、プラチナが23.30ドル安
の912.00ドル、パラジウムは1.66ドル安の1071.50ドル。
 午前8時10分現在のドル・円相場は1ドル=148.56/58円で、前営業日の
大引け時点から0.46円の円高。
 先限の寄り付き目安は、金が9616円前後、銀は118.0円前後、プラチナは
4340円前後、パラジウムは5100円前後。
【NY金は米新築住宅販売の減少などが支援】
 金はきのうの海外市場では、ドル安が一服したが、米新築住宅販売の減少などを受け
て押し目を買われた。
 金は米新築住宅販売の減少などが支援要因になった。アジア市場で中国経済に対する
懸念を受けて急伸したのち、上げ一服となったが、押し目は買われた。10月の米新築
一戸建て住宅販売戸数(季節調整済み)は年率換算で前月比5.6%減の67万
9000戸だった。市場予想の72万3000戸を下回った。住宅ローン金利が高水準
にあり、割高感が強まったことが背景にあるとみられる。ドル安が一服したが、米国債
の利回りが低下し、金の支援要因になった。
 カタール外務省は、パレスチナ自治区ガザでの戦闘休止の2日間延長が合意されたと
発表した。さらに多くの人質を解放するようハマスに求める交渉が進展し、30日朝ま
で戦闘が休止されることになった。
 銀はきのうの海外市場では、金堅調につれ高となったが、ドル安一服を受けて上げ一
服となった。
【NYプラチナはドル安一服や株安が圧迫】
 プラチナはきのうの海外市場では、ドル安一服や株安を受けて売り優勢となった。
 プラチナはドル安一服や株安が圧迫要因になった。ニューヨーク市場の序盤にドル安
が一服した。ただ米新築住宅販売の減少を受けて米国債の利回りが低下すると、ドル安
が再開した。一方、株価は年末商戦が本格化するなか、一服商状となった。
<今日の予定>
・米ケース・シラー住宅価格指数 2023年9月(S&P)
・米消費者信頼感指数 2023年11月(カンファレンスボード)
MINKABU PRESS 東海林勇行

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