金・銀午前=金が反発、146円台後半の円高にも現物相場が堅調で強基調

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
【場況】
 金が反発。金はニューヨーク高を受けた現物相場の上伸を受けて買い優勢で始まっ
た。その後は、ドル建て現物相場の堅調を受けて上値を伸ばした。1ドル=146円台
後半の円高にも現物相場が2040ドル台後半で推移から期先が50円超の上げ幅を維
持し、強基調。
 銀の商いは成立しなかった。
 午前11時1分現在の前営業日比は、金標準が45〜68円高、金ミニが31.0〜
62.5円高、ゴールドスポットが92円高、銀が出来ず。
 午前11時1分現在の出来高は、金が3万2235枚、金ミニが4744枚、ゴール
ドスポットが5220枚、銀が0枚。
【NY金は米利上げ終了観測が買いを支援】
 NY金は米利上げ終了と来年第2四半期以降の利下げ着手観測が買い支援要因となっ
た。28日にはウォーラー米連邦準備理事会(FRB)理事がインフレ率の低下が継続
すれば利下げの議論が可能になる、というハト派の指摘が利下げ着手観測に拍車をかけ
ている。10月米消費者物価指数(CPI)の低下に始まり、中古住宅販売件数の縮小
や米雇用情勢緩和傾向の強まりなど、今後のインフレ低下の可能性を示唆する経済指標
の発表が続くなか、SPDR金ETF残高は880トン台を維持し投資用需要の根強さ
を示唆する動きを見せている。NY金2月限は28日には2060ドル台に達した。来
年3月の米利下げ着手観測も浮上するなか、NY金は強気ムードとなり、2070ドル
に向け、一段高の可能性がある。
 金先限は9678円まで上昇した。ニューヨーク高、現物高となったことで値を伸ば
した。円相場は一時1ドル=146.60円台まで円高に振れた。
【ドル建て現物相場】
 金のドル建て現物相場は上昇。きのうの海外市場では米金利の引き締め政策から来年
緩和政策に転換観測からドル安を受け、2040ドル台に乗せ、2042ドル台まで上
伸。アジア市場では、朝方、2040ドルが支持線となり、午前8時半頃から再上昇。
ドル一段安から2050ドルを試すまで一段高。短期的な買い過剰感から2047ドル
台まで上げ幅を縮小も強気ムード維持。
 午前11時現在、2048.14ドルで推移。銀は2291セントで推移。前営業日
の大引け時点は金が2011.55ドル、銀が2513セント。

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