NYプラチナ市況=プラチナが反落、パラジウムが続落

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
 プラチナ   (24/ 1)   949.3      954.7       929.6       941.4    -  8.8
         (24/ 4)   956.8      960.9       937.0       948.6    -  8.6
 パラジウム  (24/ 3)  1067.00    1078.00     1029.00     1041.50   - 27.80
         (24/ 6)  1055.50    1055.50     1046.00     1048.80   - 27.90
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
 プラチナ          24,286         31,588        70,437       (-  1,495)
 パラジウム          4,005          7,815        19,903       (-    988)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          35,430.42  +  13.44
     28日  147.50/52   1.0989/91   ・ナスダック         14,258.49  -  23.27
     29日  147.31/33   1.0971/73   ・10年米国債利回り      4.27  -   0.06
・NY原油  (24/ 1)   77.86 + 1.45  ・SPDR保有金残高    880.55  -   1.73
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナが反落、パラジウムが続落、前日比は、プラ
チナが8.8〜7.9ドル安、中心限月の1月限が8.8ドル安、パラジウムが
30.80〜27.80ドル安、中心限月の3月限は27.80ドル安。
 プラチナ1月限は反落。時間外取引では、買い一巡後はドル安一服を受けて戻りを売
られた。欧州時間に入ると、手じまい売りなどが出て軟調となった。日中取引では、ド
ル安再開を受けて下げ一服となった。
 パラジウム3月限はドル安一服やテクニカル要因の売りが出たことを受けて売り優勢
となった。
 プラチナ1月限は時間外取引を935.8〜954.7ドルのレンジで推移し、前日
比11.0ドル安の939.2ドルとなった。1月限は安寄りしたのち、米連邦準備理
事会(FRB)の利上げ期待が支援要因になったが、買い一巡後はドル安一服を受けて
戻りを売られた。欧州時間に入ると、手じまい売りなどが出て軟調となった。
 日中取引は、手じまい売りなどが出て929.6ドルまで下落した。その後は、ド
ル安再開を受けて下げ一服となり、946.0ドルまで戻した。
 ドル安一服をきっかけに手じまい売りが出て軟調となった。ただ米連邦準備理事会
(FRB)の利下げ期待からドル安が再開すると、下げ一服となった。第3四半期の米
国内総生産(GDP)改定値は前期比5.2%増と、速報値の4.9%増から上方改定
されたが、個人消費は3.6%増と速報値の4.0%増から下方修正された。
 パラジウム3月限は、時間外取引を1050.50〜1078.00ドルのレンジ
で推移し、前日比13.30ドル安の1056.00ドルとなった。3月限は安寄りし
たのち、米連邦準備理事会(FRB)の利上げ期待が下支えになったが、ドル安が一服
すると、戻りを売られた。
 日中取引は、時間外取引の安値を割り込み、テクニカル要因の売り圧力が強まった。
景気減速懸念もあり、1029.00ドルまで下落した。
 28日のナイメックス指定倉庫在庫は、プラチナが前日比変わらずの21万5442
オンス、パラジウムは変わらずの4万3566オンス。
今日の材料
・11月の独消費者物価指数(CPI)速報値は、欧州連合(EU)基準(HICP)
で前年比2.3%上昇した。伸びは前月の3.0%から鈍化し、2021年6月以来の
低水準。エネルギー価格の下落が寄与した。市場予想は2.6%上昇だった。
・第3四半期の米実質国内総生産(GDP)改定値は年率換算で前期比5.2%増と、
速報値の4.9%増から上方改定された。伸び率は21年10〜12月期以来の高水準
だった。ただ金利上昇で雇用や支出が抑制され、その後経済の勢いは弱まったもよう。
・米リッチモンド地区連銀のバーキン総裁は、インフレ率が2%に向けて順調に低下し
ているとの見方に疑念を持っているとし、物価上昇が再燃した場合に備え再利上げの選
択肢を残しておく必要があるとの考えを示した。
・米アトランタ地区連銀のボスティック総裁は29日、金融政策の引き締まりを背景に
米国の経済成長率は鈍化し、インフレ率は鈍化が続くとの見通しを示した。
・米連邦準備制度理事会(FRB)が公表した地区連銀経済報告(ベージュブック)
は、消費者が裁量的な支出を控えたため、米経済活動はここ数週間に減速したと指摘し
た。
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