更新:海外市況サマリー(30日)

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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海外主要銘柄の中心限月の相場表(限月、終値、前営業日比)
NY金   2024/ 2 2,057.2  - 9.9    シカゴ大豆   2024/ 1  1,342.75  - 4.25
NY銀   2024/ 3 2,566.0  +21.7    シカゴコーン  2024/ 3    482.75  + 7.00
NYプラ  2024/ 1   935.9  - 5.5    NY原油   2024/ 1     75.96  - 1.90
NYパラ   2024/ 3 1,020.40 -21.20   ドル・円              148.25  + 1.01
*ドル・円は日本時間の午前5時30分現在。
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◎NY外為=148.20円台で推移
 為替市場はNY時間に入ってドルの買い戻しが加速し、ドル円は一時148円台半ば
まで戻した。月末に絡んだ調整が中心と思われるが、デーリー・サンフランシスコ連銀
総裁の発言が利下げ期待に否定的な見解を示したことから、ドル買い戻しのきっかけと
なったもよう。総裁は「今は利下げを全く考えていない」と述べた。10月の米個人所
得・支出(PCE)は事前予想よりやや弱い数字だったが、11月のシカゴ購買部協会
景気指数(PMI)が強気の数字となったことに相殺された。
◎NY貴金属=総じて下落、米金融当局者の利下げ否定発言で
 ニューヨーク金は反落、銀は続伸。
 金2月限は反落。時間外取引では、ドル高を受けて戻りを売られた。欧州時間に入る
と、予想以下のフランスの消費者物価指数(CPI)によるユーロ安を受けて軟調とな
った。日中取引では、米サンフランシスコ地区連銀のデイリー総裁が利下げを否定した
ことを受けて売り優勢となった。
 銀3月限はドル高となったが、株高を受けて買い戻し主導で上昇した。
 プラチナ系貴金属(PGM)は続落、
 プラチナ1月限は続落。時間外取引では、ドル高を受けて軟調となった。欧州時間に
入ると、ユーロ安が圧迫要因になったが、買い戻されて下げ一服となった。日中取引で
は、米金融当局者の利下げ否定発言や金軟調を受けて売り優勢となった。
 パラジウム3月限はドル高や他の貴金属の軟調を受けて売り優勢となった。
◎LME=アルミ・ニッケルは下落、銅は反発
 アルミ3カ月物は続落。ドル買いの動きが膨らんだことが重石となった。2218.
50ドルで小高く取引を開始。アジア時間は2213.50ドルを支持線とする高もち
あいとなった後、2219ドルの高値を付けた。欧州の時間帯を迎えると急速に軟化し
て2200ドル一けた台に達した。その後もドル高が強まったうえ、米連邦準備理事会
(FRB)当局者による利下げ否定発言が重石となり値を落とし2200ドル台を割り
込み、この日の安値圏でもちあったまま引けを迎えた。
 銅3カ月物は反発。8444.5ドルで小高く取引を開始。その後のアジア時間は値
位置を切り上げて8482.5ドルの高値まで浮上。高値を離れた後は急速に値を落と
して8402.50ドルまで軟化。売り警戒から買い戻された後はドル買いの動きや米
連邦準備理事会(FRB)当局者による利下げ否定発言が重石となったこともあり戻り
売りを浴びて値を落としたが、終盤に再び買い戻されて8460ドル台に浮上。この水
準を維持したまま取引を終えた。この日の上昇で前日の下落をほぼ相殺した。
◎NY原油=反落、OPECプラスの合意に失望
 ニューヨーク原油は反落。
 石油輸出国機構(OPEC)プラスの閣僚会合で来年初めにかけての自主減産の拡大
が合意に至ったものの、合意内容が失望されたことから売りが強まった。事前の段階で
最も楽観的な報道では、最大で日量200万バレルの協調減産の拡大が期待されてい
た。ただ、今回合意に至った原油の日量200万バレルの自主減産のうち、サウジアラ
ビアやロシアの減産を除き、アラブ首長国連邦(UAE)のベースライン引き上げを考
慮すると、減産の上積みが日量60万バレル程度にしかならないことが落胆につながっ
た。
 改質ガソリンは反落。ヒーティングオイルの期近は続落。原油安に連動した。

◎シカゴ大豆・コーン=大豆は期近が下落、コーンは小麦高や輸出成約増で上昇
 大豆は下落。
 週間輸出成約高が前週より増加したことが強材料ながら、ブラジル産地の降雨やドル
高に圧迫され、期近は売り優勢。月末商いで手じまい売りが先行したもよう。

 コーンは上昇。
 小麦高、週間輸出成約高が前週より増加したことから月末商いで買い戻しが膨らんだ
とみられ、修正高が進んだ。

MINKABU PRESS
*LME市況の本文、更新しました。

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