【場況】 金はまちまち。ニューヨーク市場での上げ一服を受けて一部限月が小幅安で始まっ た。その後は、円高一服が支援要因になったが、ドル建て現物相場の上げ一服を受けて 戻りを売られた。銀は12月限が下落、先限が変わらずとなった。 午前11時2分現在の前営業日比は、金標準が3円安〜34円高、金ミニが8.0円 安〜16.0円高、ゴールドスポットが350円高、銀が1.0円安〜変わらず。 午前11時2分現在の出来高は、金が1万4045枚、金ミニが4713枚、ゴール ドスポットが1813枚、銀が2枚。 【NY金はドル安見通しも上げ一服】 金はドル安見通しが支援要因になった。米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長 はポルトガルのシントラで開催中の欧州中央銀行(ECB)フォーラムのパネル討論会 で、関税がインフレに与える影響を見極めるために「待つ」姿勢を改めて表明した。ト ランプ米大統領が設定した「相互関税」上乗せ分の一時停止期限が7月9日に迫ってい る。一方、5月の米雇用動態調査(JOLTS)によると、求人件数は37万4000 件増の776万9000件だった。市場予想は730万件だった。 米上院は、トランプ大統領の看板政策を盛り込んだ大規模な減税・歳出法案の採決を 実施し、賛成51、反対50で可決された。法案は下院に戻され、2日にも討議され、 採決が実施される見通し。 金先限は日中取引で1万5579円で戻りを売られ、1万5514円まで下落した。 ドル建て現物相場の上げ一服が圧迫要因になった。円相場は1ドル=143円台前半で 円高が一服した。銀先限は168.5円で変わらずとなった。 【ドル建て現物相場】 金のドル建て現物相場は、上げ一服。きのうの海外市場は、米国の財政不安やドル安 を受けて買い優勢となったが、予想以上の米雇用動態調査(JOLTS)を受けて上げ 一服となった。アジア市場では、朝方の3339.71ドルから、3344ドル台まで 上昇したのち、上げ一服となった。 午前11時現在、金が3331.54ドル、銀は3605セントで推移。前営業日の 大引け時点は金が3331.56ドル、銀が3621セント。 MINKABU PRESS
みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。