NYプラチナ市況=続落、米金融当局者の利下げ否定発言で

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
 プラチナ   (24/ 1)   939.6      947.0       927.0       935.9    -  5.5
         (24/ 4)   946.7      953.8       934.7       942.9    -  5.7
 パラジウム  (24/ 3)  1036.00    1040.00     1014.50     1020.40   - 21.10
             (24/ 6)  1037.50    1037.50     1023.00     1027.60   - 21.20
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
 プラチナ          24,130         25,386        70,684       (+    247)
 パラジウム          3,277          4,400        19,844       (-     59)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          35,950.89  + 520.47
     29日  147.31/33   1.0971/73   ・ナスダック         14,226.22  -  32.27
     30日  148.25/27   1.0884/86   ・10年米国債利回り      4.36  +   0.09
・NY原油  (24/ 1)   75.96 - 1.90  ・SPDR保有金残高    878.53  -   2.02
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 プラチナ系貴金属(PGM)は続落、前日比は、プラチナが6.6〜5.2ドル安、
中心限月の1月限が5.5ドル安、パラジウムが21.20〜17.50ドル安、中心
限月の3月限は21.10ドル安。
 プラチナ1月限は続落。時間外取引では、ドル高を受けて軟調となった。欧州時間に
入ると、ユーロ安が圧迫要因になったが、買い戻されて下げ一服となった。日中取引で
は、米金融当局者の利下げ否定発言や金軟調を受けて売り優勢となった。
 パラジウム3月限はドル高や他の貴金属の軟調を受けて売り優勢となった。
 プラチナ1月限は時間外取引を931.9〜944.8ドルのレンジで推移し、前日
比2.7ドル高の944.1ドルとなった。1月限は安寄りしたのち、ドル高を受けて
軟調となった。欧州時間に入ると、ユーロ安が圧迫要因になったが、買い戻されて下げ
一服となった。
 日中取引は、947.0ドルまで上昇したのち、米金融当局者の利下げ否定発言や金
軟調を受けて売り優勢となった。時間外取引の安値を割り込むと、927.0ドルまで
下落した。
 10月の米個人消費支出(PCE)価格指数は前年比3.0%上昇と前月の3.4%
上昇から伸びが鈍化し、21年3月以来の低水準となった。ただ米サンフランシスコ地
区連銀のデイリー総裁は、米連邦準備理事会(FRB)が利上げに終止符を打つかどう
か「知るにはまだ時期尚早だ」と述べたことが金の上値を抑える要因になった。
 パラジウム3月限は、時間外取引を1014.50〜1040.00ドルのレンジ
で推移し、前日比9.50ドル安の1032.00ドルとなった。3月限は安寄りした
のち、ドル高を受けて軟調となった。欧州時間に入ると、買い戻されて下げ一服となっ
た。
 日中取引は、1039.50ドルまで戻したのち、米金融当局者の利下げ否定発言や
他の貴金属の軟調を受けて売り優勢となった。
 29日のナイメックス指定倉庫在庫は、プラチナが前日比200オンス減の21万
5242オンス、パラジウムは変わらずの4万3566オンス。
今日の材料
・11月のユーロ圏消費者物価指数(HICP)上昇率(速報値)は前年比2.4%
と、10月の2.9%から低下した。市場予想の2.7%を大幅に下回った。
・欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのパネッタ・イタリア中央銀行新総裁は、E
CBは持続的な高金利によって経済と金融の安定に「不必要なダメージ」を与えてはな
らないと述べた。
・イングランド銀行(英中央銀行)のグリーン政策委員は、景気後退を示唆するデータ
よりも、インフレが高止まりする兆候の方を懸念しているとし、金利は長期にわたり高
水準にとどまる可能性があると述べた。
・米新規失業保険申請件数は7000件増の21万8000件だった。市場予想は22
万6000件だった。
・10月の米個人消費支出(PCE)は緩やかに増加したほか、PCE価格指数の前年
同月比の伸びは2021年以降で最小となった。PCEは0.2%増と市場予想に一
致。9月は0.7%増だった。PCE価格指数は前年同月比では3.0%上昇と21年
3月以来の低水準。9月は3.4%上昇だった。
・10月の米中古住宅販売仮契約指数は前月比1.5%低下の71.4と2001年の
統計開始以来最低となった。高水準の住宅ローン金利と値ごろ感の低下を受けた。市場
予想は2.0%低下だった。
・ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は講演で、FRBが過去20カ月に行った合計
5.25%ポイントの利上げを受け、金融、信用状況が引き締まり、インフレの一段の
低下に貢献すると指摘。
・米サンフランシスコ地区連銀のデイリー総裁は、米連邦準備理事会(FRB)が利上
げに終止符を打つかどうか「知るにはまだ時期尚早だ」と述べた。
・米経済指標でインフレ鈍化が示される中、連邦準備理事会(FRB)当局者らは、F
RBの利上げサイクルが終了した可能性があると示唆した。同時に、物価を巡る進展が
停滞すれば追加利上げの可能性を否定せず、市場で出ている早期利下げ着手の観測を退
けた。
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