NY原油市況=小幅続落、来年の世界的な景気悪化を警戒

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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ニューヨーク原油(NYMEX)
              始 値     高 値   安 値   帳入値   前日比
  2024/01     69.28       70.48       68.80       69.34        - 0.04
  2024/02     69.57       70.70       69.08       69.59        - 0.06
  2024/03     69.90       70.93       69.35       69.81        - 0.10
  推定出来高        前日出来高      前日取組高 (前々日比)
     488,621            1,064,089             1,672,966    ( + 22,529)
                     帳入値  前日比
      ヒーティングオイル    2024/01     254.92    - 2.70
                            2024/02     251.81    - 1.96
         改質ガソリン       2024/01     200.12    - 2.90
                            2024/02     200.85    - 2.57
注:4本値は立会い取引終了までの値段で、立会い取引終了後の電子取引の値段は含み
  ません。電子取引が立会い取引までの高値および安値を更新した場合、相場表の高
  値および安値と市況内の相場表の4本値は異なります。
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 ニューヨーク原油の期近は小幅続落。終値の前営業日比(速報値)は期近2限月が
0.06〜0.04ドル安。その他の限月は0.16ドル安〜0.13ドル高。
 来年の世界的な景気悪化による需要下振れを警戒した売りが続いた。来週の米連邦公
開市場委員会(FOMC)では追加利上げに含みをもたせつつ、政策金利の据え置きが
続く公算で、金利高による米経済の腰折れが意識されている。今週発表された一連の米
雇用関連指標は弱く、米雇用環境の軟化が想定されるものの、タカ派的な舵取りが続く
見通し。
 11月の中国貿易統計でドル建ての輸入額が再び前年割れとなったことも景気見通し
の不透明感を強めた。世界のサプライチェーンの中心である中国の輸入回復は世界的な
消費拡大を示唆するものの、輸入の弱含みが続いている。
 再来週の日銀金融政策決定会合を見据えて、日本の長期債が急落し米国債にも売りが
波及したことは懸念要因。日銀の超緩和的な金融政策のさらなる修正が警戒されている
ほか、季節的に世界の債券市場の流動性が乏しくなりつつあり、利回りの急激な変動に
よる金融市場の混乱が警戒されている。8日には米雇用統計の発表も控えている。
 時間外取引で1月限は買い戻しが優勢で、一時70.48ドルまで上げた。ただ、通
常取引開始後は戻り待ちの売りからマイナス転換し、68.80ドルまで下落。6月以
来の安値を更新した。
 改質ガソリンとヒーティングオイルは続落。景気見通しの不透明感が相場を圧迫し
た。
今日の材料
・OPECプラスの合意を支持することを再確認=イラク石油相
・パレスチナのガザ地区での死者数が1万7000人超に
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