【これからの見通し】きょうは米消費者物価指数の発表、今年最後のFOMC会合を控えて

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
【これからの見通し】きょうは米消費者物価指数の発表、今年最後のFOMC会合を控えて

 今日の相場は米消費者物価指数のほぼ一点に視線が注がれている状況だ。市場予想は前年比+3.1%と前回の+3.2%からわずかに伸びが鈍化する見込み。コア前年比は+4.0%と前回と同水準にとどまる見込み。インフレ鈍化傾向は継続しているが、コア前年比は4%と依然として高水準だ。市場では、事前予想との強弱によってドル相場が素直な初動反応をみせるだろう。

 今週は日本時間14日未明に今年最後のFOMC会合の結果発表を控えている。FF金利誘導目標は据え置きで市場コンセンサスができているが、パウエル議長の会見で従来からのタカ派姿勢に変化がみられるのかどうか、その一挙手一投足が注目されそうだ。

 足元のマーケットでは、来年5月からの米金利引き下げ開始観測が優勢になっている。2024年全体では100bp以上の利下げが織り込まれている状況だ。金融当局者としては、市場の先走りに警戒感を示す可能性がある点を指摘しておきたい。

 まずは、今日の米消費者物価指数の結果を受けた、マーケットの利下げ観測の変化をチェックしたいところだ。

 この後の海外市場で発表される経済指標は、上記の米消費者物価指数のほかにも英雇用統計(11月)、英ILO雇用統計(8-10月)、ドイツZEW景況感指数(12月)、南ア製造業生産高(10月)などが予定されている。英国の賃金動向やドイツの景況感にも気を配っておきたい。

 発言イベント関連では、ビルロワドガロー仏中銀総裁の講演、米30年債入札(210億ドル)などが注目される。 

minkabu PRESS編集部 松木秀明

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