日本時間22時半に発表になった11月の米消費者物価指数(CPI)は前月比0.1%、前年比3.1%と予想通りの結果となった。エネルギー・食品を除くコア指数も予想通りの内容。これを受けて市場は来年の利下げ期待を変えていない。特にパウエル議長も動向を気にしているとされる住居費を除くサービスインフレ、いわゆるスーパーコアが計算値で前月比0.2%と前回の0.6%から大きく低下したことは注目される。 きょうからFOMCが始まり、明日結果が発表される。物価上昇圧力は数十年来の高水準からは後退しているが、労働市場は依然として堅調で、個人消費と経済全体をけん引している。FOMC金利を再び据え置く見通しだが、パウエル議長は恐らくこれまでのタカ派姿勢と、追加利上げの可能性も残し、利下げを行う前に物価上昇の持続的な後退を確認したい意向を改めて表明すと見られている。しかし、本日の米CPIからは、市場も姿勢を変えるつもりはないものと思われる。 *米消費者物価指数(11月)22:30 結果 0.1% 予想 0.1% 前回 0.0%(前月比) 結果 3.1% 予想 3.1% 前回 3.2%(前年比) 結果 0.3% 予想 0.3% 前回 0.2%(コア・前月比) 結果 4.0% 予想 4.0% 前回 4.0%(コア・前年比) *スーパーコア(住居費を除くサービス業) 結果 0.2% 前回 0.6%(前月比) MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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