中国 中央経済工作会議閉幕、不動産支援よりも技術革新に力を入れることを示唆 マーケットを失望させるか

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
中国 中央経済工作会議閉幕、不動産支援よりも技術革新に力を入れることを示唆 マーケットを失望させるか

中国中央経済工作会議が12日に閉幕した。
同会議では現代産業システムの構築を主導するための技術革新の活用、人工知能技術を「精力的」に発展させることを強調する内容だった。このメッセージは、長引く不動産不況や消費低迷などに対する新たな刺激策を期待していたマーケットを失望させることになる。アナリストらは今後の景気刺激策が「強化」される可能性は低いと指摘している。

投資家心理が改善する兆候は見られず悲観的なままだ。このまま行けば中国株への資金流入は2015年以来で最低を記録し、今年を終える可能性が高い。11月以降、資金流出ペースは鈍化しているものの、年末にかけ売りが続く可能性があると指摘する声も。香港株式市場の時価総額は11月時点でインドに抜かされ世界8位に転落した。

中国株が上昇する材料はもはや景気支援策期待ではなく政府系ファンドの下支え期待だろう。政府系ファンドは中国株が下がるにつれ、買い増しする姿勢を示しているほか、最近の中国株安は「20年に1度のチャンスだ」と買いを煽っている。

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