東京株式(大引け)=82円高、CPI通過後の米株高を好感も上値重い展開

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 13日の東京株式市場は買い優勢の地合いとなり日経平均は終始プラス圏で推移したが、朝方にこの日の高値を形成し、その後は伸び悩む展開となった。

 大引けの日経平均株価は前営業日比82円65銭高の3万2926円35銭と3日続伸。プライム市場の売買高概算は14億7683万株、売買代金概算は3兆6013億円。値上がり銘柄数は773、対して値下がり銘柄数は828、変わらずは59銘柄だった。

 きょうの東京市場は、前日の米国株市場でNYダウ、ナスダック総合株価指数ともに連日の新高値となるなど堅調だったことから、朝方からリスクを取る動きが優勢だった。注目された11月の米消費者物価指数(CPI)は市場コンセンサスとほぼ一致し、投資家心理は強気に傾いた。朝方取引開始前に発表された日銀短観も業況判断が改善し、全体相場にポジティブに働いた形だ。ただ、買い一巡後は上値の重い展開に。日本時間あす未明に予定されるFOMCの結果発表と、パウエルFRB議長の記者会見の内容を見極めたいとの思惑が様子見ムードを助長した。個別では半導体セクターへの買いが日経平均の押し上げに寄与した。もっとも、日経平均、TOPIXともに高く引けたが、個別株は値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を上回っている。

 個別では、商い上位の東京エレクトロン<8035>、ディスコ<6146>の上げ足が目立ったほか、アドバンテスト<6857>、SCREENホールディングス<7735>、ルネサスエレクトロニクス<6723>、イビデン<4062>など半導体関連に高いものが多い。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクが堅調。ダイキン工業<6367>も買いが優勢だった。リクルートホールディングス<6098>も値を上げた。ACCESS<4813>がストップ高、セルソース<4880>、ウシオ電機<6925>なども大幅高となった。

 半面、きょうも群を抜く売買代金をこなしたレーザーテック<6920>は軟調、デンソー<6902>も冴えない。東京電力ホールディングス<9501>も売りに押された。ファーストリテイリング<9983>が値を下げ、富士通<6702>の下げも目立った。インフロニア・ホールディングス<5076>が急落となったほか、ポールトゥウィンホールディングス<3657>、くら寿司<2695>、ウエルシアホールディングス<3141>も大幅安。

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