Ｓ＆Ｐ５００、上位１０銘柄が指数のほぼ７０％を占める　０７年の水準に迫る状況

　ストラテジストによると、１２月１５日現在でＳ＆Ｐ５００のウェイトの大きい上位１０銘柄の指数に占める割合は７０％近くに達しており、これは年初来高値更新後では過去３０年以上で２番目の高さだという。上位１０銘柄でＳ＆Ｐ５００の６９．５％を占めており、１９９１年以降、これほど高い集中度で終わった年は２００７年だけだという。その年は７９％近かった。

　これは一部の投資家には警鐘となるに違いないが、良いニュースは市場の上昇幅が広がっており、ここ数週間で集中度が弱まっていることだとも述べている。株式市場全体の上昇に伴い、Ｓ＆Ｐ５００の構成銘柄のうちウェイトの大きい１０銘柄の年初来リターンへの寄与度は７０％以下に低下。これは歴史的に見ればまだ高い水準だが、数カ月前の大きな偏りからは大幅に低下したという。

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美

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